日別アーカイブ: 2012年9月27日

引き出し付きスリム机!完成っす!

じゃーん!!ヾ(@⌒▽⌒@)ノ

「引き出し付きスリム机」が、やっと♪完成しました。(^o^)/

・引き出し付きスリム机(オーダーメイド品)¥12000

 サイズ(天板測定) 高さ80cm × 奥行き35cm × 幅1m

 

可愛い過ぎない感じで・・・良いぢゃないのぉ?(* ´艸`)

 

オーダー製作依頼品ですので、リクエストに出来るだけ沿わせて頂きました。

実は、今日、オーダーして頂いたお客様に、完成品を見て頂けたの♪

喜んで頂けたようで、本当に嬉しいです♪(#^o^#)

 

そそ!完成間近で作り直した初代の机くんの処遇ですが・・・

私の勝手な、わがままで・・・解体させて頂きました。(~~;)>

その代わり!初代くんから、天板と引き出しを移植させましたヨ♪

 

作ってみて、思ったのですが・・・・

なんとなーく・・・このスリム・サイズの市販品が少ないのも、うなずけますネェ。

可愛いし使い勝手が良くて、便利だと思うのですが・・・・

作る側には、意外に難しかったっス。(´~`ヾ)

 

これだけ高さがあって、奥行きがスリムだと・・・

考えずに、そのまま作ると・・・・物凄く不安定になってコケちゃいます。(* ´艸`)

 

ですから、ミシン台のように・・・・天板をできるだけ軽く、そして脚元に重心を

集めないとダメ。さらに、長方形断面の木材を奥向きに使ったりして、

工夫しないと、夜店のコルク銃の標的になっちゃうほど・・・・(* ´艸`)

 

簡単に、後ろ向きにコケちゃう机になっちゃうのですぅ。(⌒o⌒)b

 

それから・・・「引き出しを、前からも後ろ向きからも開けられる」との

リクエストを頂いていたのですが・・・

 

見た目&思った以上に難しいモノで、一般的な引き出しの

レール式やスライド式は「一方通行」なので使えません・・・

 

そーなると「木箱」方式しか出来ない。

 

シンプルで重くない・・・・っと言うことで、隠しの側面板も使わない・・・・

そーなると、必然的に全面が化粧面の底板付きの木箱になるので・・・

普通の引き出しより、コスト高になっちゃいます。(>o<)

 

更に、そうすると(普通は側面に隠し打つ筈の)ビスを、正面板の前面から

打たなきゃならない・・・

化粧として見えない隠し場所が減ると・・・トタンに難しくなっちゃいます。

「手を抜けない」と言う意味では無いですよ?

ビスを裏打ちしたり・・・嵌め込みや相継ぎの細工&技が・・・・

隠し場所が無いと、出来なくなっちゃうの。

 

例えば・・・引き出し前板に、ぶ厚い板を使えば、側面を「包み打ち付け継ぎ」とか

出来るのですが・・・それだと引き出しが重くなっちゃうし、コストも無駄に

ハネ上がっちゃいます。

 

また、側面板を貼るにしても、今度は側面板の側面が正面から見えちゃいます(* ´艸`)

・・・・これだけでも対策の選択肢が少なくて、意外に難しいトコロでした。

 

因みに、木箱を差し込む引き出しにしても、引き出しにガイドが無いと、

ガタゴト・・・スムーズに出し入れ出来ないので・・・

 

脚の補強の脇に、小さなガイド側面板を貼って、それが上段引き出しの下側と、

下段引き出しの上側の両方の側面ガイドを兼ねる工夫をしています。(* ´艸`)

 

殆ど見えませんが、ナイス・アイデアでしょ?

 

それと、この机を、1から作り直した時に・・・・ひと工夫♪

「木箱の引き出しに飽きたら、カゴを引き出し代わりに使うのもアリかなぁ?」

っと言うリクエストを頂きました。

 

じゃあ、両方使えるよーに、事前に引き出しの底受けに、ベニヤ板でも貼れば・・・

っと思うでしょ?(* ´艸`)

 

でも、そーすると、引き出しの気密性が良過ぎて、空気ピストンのような

作用が起きて、引き出しの開け閉めが・・・・極端に重く&悪くなります。

 

ですから、後でベニヤ板を貼りこめるように、引き出し底受けに4mmベニヤ板の

厚み分、掘り込み加工を施してあります。

いつでもベニヤ板&かごタイプに、簡単に変更可能ですよ♪(* ´艸`) ニクイネ!

 

そして・・・このスリム机のもっとも難しいリクエスト!!が

「足元のトンボ棒は、無しで・・・」

 

・・・・・( ̄Д ̄;)エッ?マジっすか?

 

トンボ棒とは、左右の脚を足元で繋げている棒の事。

掃除の時は邪魔になるしぃ・・・・ノ(´д`)

前&後ろどちら向きでも使える・・・っとなると、どちらかの向きで

必ず邪魔なのは判るのですが・・・・(~~;)>

 

実は、このトンボ棒って「邪魔」な為にある訳では無く・・・ゞ( ̄∇ ̄;)トーゼンデス。

 

左右の脚を繋ぐ事で、脚の直立を助け、横の応力に強くしたり、左右の脚の重心を

バランスさせてる、とても重要な役割があるのです。

 

無くちゃならないモノをあえて省くので・・・・

先ずは、基本骨格の繋ぎ方を貫通させて、天板裏の角に補強を加えます。

こうやって、天板に水平方向の強度を更にUPさせます。

 

更に脚の付け根に、天板との直角を保たせる為にL字アングル金具で補強。

 

そして、さらに天板の下に配置している幅広の棚で、脚の中間付近を保持させて、

トンボ棒を省いた脚の直立を保持させたかったのですが・・・・

 

途中のリクエストで、この棚を上側に寄せる変更をしたので、ますます脚の

直立保持が極めて難しくなっちゃいました。(〃∇〃)ありゃま・・

っで!苦肉の策で、初代くんの分解素材から(* ´艸`) ・・・

木製L字アングルを削りだして、幅広棚の下受け&脚の直立を

助けるように補強しました♪

 

良いアクセントになって、超〜カワイィっす♪(* ´艸`)

 

うむ・・・・トンボ棒が「邪魔」なのは判るし、デザイン的にも

スッキリ出来たけど、構造上で必要なモノを省くと・・・

やはり、カナリ頭を使わないと強度が保てませんね。

良い勉強になりました。(#^^#)

 

 

なんだか・・・愚痴っぽく見えるかも知れませんが、愚痴じゃないですよ?

「観て見て!考えてるっしょ?」って判って欲しいのれす。(#^o^#)

 

こーんな事・・・・・・・・オーダー頂くお客様は、全然考えなくても良いですよ♪

無理な事は、事前に無理だと言いますし・・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

 

出来る限りの方法で、ご希望に沿うようにするのが、オーダーメイドを受ける

私の仕事ですから・・・

 

難しいリクエストを叶えるには・・・・・そりゃー・・沸騰するほど(笑)

頭を使いますが、それを考えるのが、私は好きで楽しいし、木工技術や

工夫の上達になるし、アイデアのキッカケになったりします。

 

きっと!お客様の利便性に応えられれば、良い木工が出来上がる!!

と・・・・信じてますから♪( /^ω^)/

 

出来るだけお客様のリクエストに応えて、喜んで頂けて、愛着が涌いてくる・・・

そんな木工を目指してるので、ドンドン!無理難題でも・・・( ̄ー ̄∂)

気軽にご相談下さいネ♪

 

*追記 2012/10/1 Sold out お買い上げ有り難う御座いました。