日別アーカイブ: 2018年1月5日

出刃包丁の再生リビルド(≧∇≦)b

えーっと・・・昨年12月初旬に・・・

出刃包丁のリビルド依頼で・・・・

割れちゃった柄を交換出来ないか?ってご依頼が・・・

実は、出刃包丁そのものがひん曲がってたΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

つー事でしたがぁ・・・(≧∇≦)bイクゼッ!

大修理なのと、7日にお引渡し予定なので ( *´艸‘)

今回のメインは厄介な「柄」の部分。

先ずは、錆び腐った柄に差し込む部分ね?

(「茎=なかご」って言う柄の芯の部分)

もし、ちゃんと茎(金属柄)が残ってたら、

市販の柄を買って嵌めかえれば済むんだけど・・・

( ̄~ ̄;)

錆びて柄が無くなっちゃってるから、再生から

しなければならん訳です。 ( ̄~ ̄;)ゴクリ

先ずは錆びを除去して、高温&叩き上げて成型。

だが、コレだけ茎が短いと柄の強度は出ない。

┐(´д`)┌

なのでぇ・・出刃峰と同等の厚さ7mmの鉄板。

んな厚板は市販されて無いので・・・元から

鉄骨財から自分で切り出して作る。( ̄Д ̄;)エェェェ!

んで、高温圧着出来ないので、工夫を。 ( *´艸‘)

柄の根っこと同じ厚みで切り込みを入れて・・・

元の柄芯に嵌め込んで、貫通接ぎしつつ・・・

溶接&疑似高温圧着φ(°ρ°*)ジジジィを施すと・・・

はい!見事に接合完了♪ヽ( ´ ▽ ` )ノ

サラーっと書いてますが、高温窯も錬金設備も

無くても、工夫次第で強靭に接ぎ修復出来るって訳。

んで、どの茎形状&嵌め手法が良いのか?

全く判らないので(´~`ヾ)取り敢えず・・・

自作ナイフを作るのと同じ手法をMIXさせて

木製(ヒノキ)柄も作って行きます。

φ(°ρ°*)チマチマ

んで、柄が(芯から新しく)復活!(≧∇≦)b

少し太目&長めの柄だったので、同じようなタイプに。

茎を貫通タイプに換装したので「鈨=はばぎ」は

必要無く、エポキシで耐水&耐腐食性をUP!

そして・・・肝心の曲がった出刃本体は・・・

一回り小さく&曲りを極力減らす芯取りを行って・・・

この妙な変形曲りは・・・・

殆ど曲りが無い状態まで修復(≧∇≦)bビシッ!

こりゃ・・・もう修復不可能だろ? ┐(´ー`)┌

って程の、峰の変形曲りも・・・・

溶接熱で加熱焼き入れ&叩き出しで・・・ ( *´艸‘)

ココまで真っ直ぐに直しましたぞ♪(≧∇≦)bスゲェ!

心なしか?茎(柄芯)が頑丈になって重量バランスが

良くなったのか?振り下ろし性も良くなってます♪ ( *´艸‘)

しっかし・・・(*´д`*)ハァハァ・・

試行錯誤で面白いながらも・・・ ( *´艸‘)ルンルン♪

これまた古材リメイクと同じで思い入れの品だからこそ!

ワザワザ、修復に切り替えてでも!のご依頼。β(□-□ ) ソッカァ・・

設備も手法も、やった事も無い事を・・・

一発で成功させるには、イチかバチか?とか

チャレンジ精神なんかでは絶対に無理。

┐(´ー`)┌ アマイワ

幾多のテスト&試行錯誤を経て・・・・

(修理費的に折り合いが付かず)製造元でも

サジを投げちゃう再生リビルドが、ちゃんと♪

出来上がってる訳です。(≧∇≦)bエッヘン♪

ただ、大事なのはイヤイヤ仕事だからやってるのでは

無く、難しいながらも、楽しんで面白いからやってるの。

確かに無事に完成したし、お客様も喜んで頂ける筈だが、

その安堵&達成感よりも、その試行錯誤の過程が、実に

面白く濃厚で、本当の意味で経験となり身に付く。

それが私の経験値となり、次のステップの糧となる。

依頼者さま。お待たせしました。ヽ( ´ ▽ ` )ノ

後は、スパーンと切れるように研いでおきますので

7日のお引き取りOKですヨン♪