蘭ing改造計画(第三期工事)

第二期工事まで進み、お店としての基本的な整備は、大まかですが、完了!!

次は、修繕を兼ねた設備系の整備を進めていきます。

試行錯誤の「移動式ベンチの栽培棚」

蘭ingは元々、蘭の栽培温室からスタートしてますので「お店」と言ってる「展示温室の半分」はガラス温室の事。つまり、残り半分は「栽培室」として、お店で売る蘭の栽培は無論、お客様から株を預かったり、冬場の外に出して措けない蘭も入れる「栽培温室」として機能します。

理想としては、冬場の蘭や栽培苗を購入して頂ける「お客さん入室可」にしたい。しかし、経年劣化から、網はボロボロ、棚もガタガタ、スプリンクラーなどの水周り設備もガタガタで、お客さんに入って貰えるような環境ではないし、そもそも、あと数年で水道の水漏れや漏電などの経年劣化も深刻で・・・・今後の栽培に支障が出そうなレベル。

っで!どうせ、やり直すのなら・・・・要望のあった「移動式ベンチ」に栽培棚を新造します。

移動式ベンチの利点は、①栽培棚そのものが1スパンごとに移動するので「通路」のスペースが1つ分で済み、有効面積が圧倒的に増える。つまり、4スパンでは5本必要な通路が1本分で済むから、1スパン分くらいを棚に利用できる。実際、栽培面積が1・5倍になりました。

②栽培棚そのものが動くので、スプリンクラーの配列を一定に出来る。スプリンクラー設備も自前で施工するのですが、向きや水量に万が一、ムラが出来ても棚を1スパン丸ごと動かせるので、水やりのムラが実質無くなる。実際、スプリンクラーもバッチリ!ムラ無く施工出来たのですがw

③棚の補強。以前のモノはブロックを横積み4段した上に直接、網を敷いて棚にしていたのですが、水平レベルが悪くなってきて、傾いたりしてた。地震が来たら一発で崩れそうでした。

施工は、先ず、綿密に面積計算。大幅に栽培面積が取れるので、逆に前後の通路空間を広くとって、横に移動しやすい最大限の大きさに。次は、コロを使った移動方式の計算。コロが転がる距離は、棚が実際に動く距離とは違います。また、ハネ出しが多過ぎると、棚の上に偏った置き方をすれば、棚ごと転倒する恐れがある。「見えない通路の幅」を確保しながら、出来るだけ棚の下固定の面積を、最大限に確保する計算が意外に難しかったです。

本来、台湾でも沖縄でも、移動式ベンチって、何処の蘭栽培でもしてる昔からある一般的な手法・・・・しかし、いざ!自作してみようとすると、転倒を防止しようとすれば通路が細くなり、通路も棚も広さを確保しようとすると、大して面積が拡大できないものなんです。もっと、しっかり他所の移動式ベンチを観察しておくんだった・・・・。

っで、いよいよ!水平レベルをしっかり見て、ブロックを誤差1mm以下でキレイに配列します。この時に、ブロックをかるくモルタルで固定しました。通路の手前両側ブロックは、不意にブツけてズレる心配があったので、ブロックの穴、同士を木枠でガッチリと貫通固定してます。

そして、お得意の溶接組み作業。特殊サイズの栽培棚用の網がスッポリ入るサイズで鉄L字アングルを溶接組み。直角は45度にカットして溶接。その上からアングル角を足して補強溶接。1スパンの距離が長いのですが、シッカリ!!頑丈に組めました。

次に「コロの下受け」には、ブロックにアングルを並べ、水平&平行を確認後に溶接で連結させ、その上に「コロ=単管」を並べます。画像にはありませんが、このコロが偏らないように一定間隔で転がる冶具も作りました。アングル同士を溶接した長いボルトは、コロが端まで転がった時のストッパーとしても機能します。

四角に組んだアングルの裏側に逆向きにアングルを横渡しして溶接。これが左右の補強材になりつつ「コロの上受け」になる仕組みです。

っで!精度&強度バッチリの自作アングルに、網を敷き詰めて完成♪単管のコロがアングルの角を転がる方式で、かなり重い重量まで耐えられる上に、意外にも片手で軽く押すだけで「スルスルスル~」っと動きます。(大成功♪(^o^)/)

どこかの映画で見た「海を割って道を作る」そんな感じでしょうか?通りたいトコロを広げれば通路が出現。どの棚を動かしても(一番両端も)同じ幅の通路が出現します。コレで園長が爺さんになった時でも(?)楽に、栽培棚内を縦横無尽に移動できます。

続いて、吊し栽培用に天井に鉄パイプを渡し、ベストな高さに均等にスプリンクラーを配管し直し。長年の「継ぎ足し素人工事」で取り回しがグチャグチャで水量&向きにムラのあったのも全て解消。因みに温室両端は開閉窓があるので、乾きやすく更に一列、スプリンクラーを追加しました。すべての水量コントロールは入り口付近のパネルに統一制御。温室奥に設置している暖房ボイラーも防水シートで囲って、ついでに余ったスペースに、コレとは別に単体棚も作りました。

その手前「一時置き場&陳列棚」も木製スリットで作り直し!これで移動式ベンチと合わせ、トータル面積で1・5倍以上の栽培面積を確保できました。足の踏み場も無いゴチャゴチャした栽培室が、お客さんがフラーっと見に入っても大丈夫なキレイな設備万全の温室に生まれ変わりました。

この後、園長の作業場もスプリンクラーで水が掛からないように、防水シートでカーテンを作って、作業棚も設置。来園するお客さんを確認できて日々、温室の手入れがし易い場所で、植え替え作業出来るようにしました。

そうなると、温室との仕切りは、こうなります。

上記の作業で、当園のメイン建物である展示ガラス温室は、半分が「お店」あとの半分が「栽培室」と、しっかり2分割の機能を持たせたので、次はイメージ的&機能的にも完全に仕切ります。

ガラス温室の全てを真っ二つには出来ませんが、お店との空間を分けます。先ず、上部を透明の強化ビニール・シートで区切り、その後、下側の背丈ほどの高さを木製スリット壁で分けます。なお、この木製スリット壁は、先の作業で、温室の端から端まで渡した鉄パイプでシッカリと固定させました。また、栽培室側のスプリンクラーの飛沫や温度を遮断するように、スリットの裏側に、開閉可能な強化ビニール・シートのカーテンを完備してます。

これで、お店側は四方&天井が全て、白のスリットで統一され、栽培室との仕切りもシッカリ出来ました。因みに、ボイラーの入れ替え修理とか・・・・栽培室から、どうしても巨大なモノを出し入れしなければいけない時があるかも知れません。スリット壁を設けて通路が扉一枚分になってしまうので、実は・・・・このスリット壁も!!パコッ!っと1ブロックずつ、取り外しが出来るように作ってます。(何か妙に小細工が上手くなってきたなぁ・・w)

 

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