ダイオキシンは本当に猛毒か?

田舎に帰ってからというもの、野焼きする機会が増えました。野焼きというかゴミ焼きですけど。

大阪に住んでいた頃なら、野焼きなんてすれば・・・即!ご近所からの通報で保健所に怒られてしまうはず。火を扱う危険性や煙が臭い以前に、有害なダイオキシンを撒き散らすのは、もってのほか!の違反行為で、当然「やってはいけない悪事」のように思っていました。
【*注意】これからの文章は、だからやって良いと言う話ではありませんよ。

っと言うのも、十数年前に「ダイオキシン」という言葉が、やたらとTV報道されて「史上最悪の毒素」「野焼きでは完全燃焼されずダイオキシンが生成され、胎児に影響&発ガン性が極めて高い」と言う刷り込みを受けたからです。

日本の政府も「ダイオキシン特別措置法」を制定したり、各地で大規模な抗議行動も起こったので、私だけに限らず、皆さんのほとんどが「極めて発ガン性のある猛毒」と言う意識が根強いと思います。

しかし、コレにはマユツバという意見も、実に多いのです。以前から「発ガン性の危険性」があり、マウス実験などで検証されていたのは確かなのですが、それが科学的に実証される前に「きっと危険なんだろう」と報道が先走ってしまい、各地で猛烈な抗議行動が頻発し、政府も釣られて科学的根拠がまだ証明すらされていない段階なのに、法整備を焦ったと言うのが正しいかな?っと思います。

そういえば、当初は「吸えば、死に至る」ほどの猛毒のはずだったのに、いつの間にか?「長期摂取すれば発ガン性リスクが高まる」などと、ひどく話がすり替わってしまっています。

古い焼却場では、設備不十分で燃焼温度が足らず、ダイオキシンを生成してしまうということで各都道府県でも「高温・燃焼炉設備」に建て替えが急増したり、私の故郷などでも付近住民が大規模な抗議をおこし、あげく産廃業者が訴えられ、敷地内すべての土壌入れ替え騒動にまで発展しました。

しかし・・・・本当にダイオキシンは危険な毒素なのだろうか?ちょっとググってみれば、

「ダイオキシン類(ダイオキシンるい)は、ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、ダイオキシン様 ポリ塩化ビフェニル ポリ塩化ビフェニル(DL-PCB) の総称である。これらは塩素で置換された2つのベンゼン環という共通の構造を持ち、類似した毒性を示す。

ダイオキシン類は塩素を含む物質の不完全燃焼や、薬品類の合成の際、意図しない副合成物として生成する。

TCDDはダイオキシン類の中では最も毒性が高く、IARCにより「人に対する発ガン性がある」と評価されている。マウスでの動物実験では催奇性が確認されている。」

っと、あります。

しかし・・・我々が思いつく「燃やした時に不完全燃焼でモコモコと生成されるダイオキシン」と言うのは、大きなダイオキシン類のそのひとつに過ぎないらしい。確かにダイオキシン類の中には猛毒なモノも存在します。でも、それが我々が思っているダイオキシンとはイコールでは無いのです。

しかも、この発がん性実験も「ダイオキシンに対する感受性がモルモットは異常に高い」と言う肝心な部分があまり公表されていません。実際にハムスターとモルモットの半致死量が8000倍!と大きな隔たりがあるのに、です。

ベトナムの有名な奇形児の遺伝子異常は「アメリカが撒いた枯葉剤に含まれるダイオキシンが原因」と言う事になっています。でも、もしそれが本当ならベトナム全土で数え切れない程、同様の被害者が爆発的に増えなきゃいけないはず。でも、ベトナム中の奇形児例を掻き集めたところで、実際には、日本を含む他国のそれと大きな差がなかったりします。枯葉剤もダイオキシンも無害ではありませんし、アメリカを擁護する気はありませんが、それらがすべてが奇形児に結びつくかの根拠には、疑問点が多すぎるのも事実です。

んま、アメリカを非難する風潮は、わたしも判らなくもありませんよ?戦争とは言え、そういう非道な行いを許すような気持ちは、わたしにも微塵もありませんから。

しかし、史上最大の1976年イタリア・セベソの農薬爆発事故でも2000万人の致死量に相当する被爆があり、大量の家畜が死亡したにも関わらず、実際の人間の患者はなんとゼロ。事故後のデーターでも奇形児発生率もゼロでした。

また、記憶に新しいところでは、ウクライナのユシチェンコ元大統領が選挙戦でライバル候補支援からダイオキシン暗殺を謀られ、顔面にタダレ症状が出ましたが、死亡せずに見事に回復しました。つまり人類史上、明確なダイオキシンの大量摂取で死に至った実例は・・・ゼロです。

何度もいいますが、ダイオキシン類の中にはそれ自体が猛毒なものも存在します。しかし、野焼きや焼却場から出るレベルのダイオキシン類、それも毒性としては極めて微量な燃焼ガスを、毎日、胸いっぱい吸ったところで死なないし、健康被害も皆無だと言えるそうです。

よくよく考えれば、古くから日本文化は、風呂は蒔き炊きだった訳ですし「焚き火で、やき芋を焼く」・・・そういうのは冬の醍醐味でもあったはず。きっと、むかしの人が無知で、身体の危険性を顧みず・・・と言うことでもないでしょう。

万が一、吸引にリスクがあるのなら、山火事や火事で野次馬なんてのは、毒ガスを吸いに行くようなものになってしまいます。煙や発生ガスで目や喉の痛みを訴える場合はあるでしょうけど、それは、普通にプラスチックなどの燃焼で出る有毒ガス成分の話。

野次馬の誰かが、呼吸困難におちいり即死したり、数年以内に野次馬全員が、ガンを発症していたら・・・・それこそ社会を揺るがす大問題でしょう。野次馬厳禁!!みたいな法律ができたり?

んね?あれだけ「ダイオキシンは猛毒」なのに、ドンドン・・・話に矛盾が出てきます。昔から野焼きは行われていました。単純に考えれば、もし、発ガン性が強いのであれば、逆に野焼きが減っている近年、ますますガン発生率が増えるのは、おかしい話ですよね。

ほとんどの農家や、古い焼却場の職員や周辺住民や、その他の火を取り扱う業種に携わる人々は、圧倒的なガン発症率だったなどとは・・・聞いたこともありません。タバコも肺ガン以前に、ダイオキシン吸引で喉がタダレてなきゃおかしいし、台所に立ってコンロを使う主婦がダイオキシン被害で・・・っと?それならば、膨大な火を使う陶芸家や炭職人や製鉄所なんてダイオキシンだらけですよ?

生殖器官に影響したり、発がん性リスクが極めて高くなるのは、中には、そういうダイオキシン類もあると言う意味で、大量に摂取すれば内臓疾患や皮膚のタダレなどを引き起こす猛毒もありますが、それでも致死の実例は無いのです。懸念されている奇形発生件数や、男女出産比率が影響する実例も、やはり科学的実証もできていない。

それならば、昔の水田に用いられていたダイオキシンを含む除草剤「PCP」や土壌殺菌剤「PCNB」などの方が遥かに危険です。それらと、「ダイオキシン類すべて」をごちゃ混ぜにした思い込みで、野焼きや焚き火にまで、厳しく目くじらを立てるのは・・・マスコミに踊らされ、浅はかなウワベの知識の刷り込みと言う事が判ります。

逆にソレほど恐れなくても良いような情報もあります。人体は、ダイオキシン感受性の高いモルモットや家畜よりも、はるかに感受性が低くて生殖器官にすら、影響しないほどの高い耐性があると言う事や、排泄されず徐々に身体を蝕む人体に蓄積する恐ろしい猛毒の類ではなく、きちんと徐々に体外に排出されるし半減期も短い。その猛毒と言われるダイオキシン類でも、人体にとっては「河豚の毒レベル」で、サリンや青酸カリや放射能物質などとは、比較にならない程に危険性は低い。加えて、大気中では紫外線によって、徐々に分解されて無害になってしまう程度のものです。

・・・では、あれだけ行政を巻き込み、地元でも大きく騒いだダイオキシンは、本当に猛毒なのか?
焼却場建設や土壌入れ替えや風評被害・・・法律まで作って、莫大な資金が動いたのに・・・・・これは別に今日、はじまった話ではありません。大儲けした業界や、正義感いっぱいで本気で抗議した人もいます。しかし・・・「もしかしたら危険かもよ?モルモットや家畜は死んでるし」で、まだ科学的実証もされていない段階で、騒ぎすぎてしまっただけかも。

最近では、携帯電話の電波が頭部に悪影響が出る?などと騒がれたりもしました。この時、電磁波がペースメーカーに与える影響や、高圧線直下住民の健康被害を連想した人も多いはず。しかし「ある」「無し」では無いほうが良いと言うだけのレベルでも(その疑いがあるかも知れない)科学的立証がない段階で、勝手に騒ぎ出すのも同じなのかも?その後で立証できなかった場合でも・・・・その情報修正をしない風潮もありますね。

数年前のトヨタ社がアメリカに訴えられたクレーム事件も、結局はすべてがガセネタで、トヨタへの制裁金の支払いも訴訟もなくなっているのに、もうすっかり忘れちゃてます。んま、あれはアメリカがトヨタへのやっかみと選挙が絡んだ為でトヨタは濡れ衣で謝り損。

それをじょうずに誠意を世界に示した社長の対応は立派だけど、プリウスの某大学準教授による実証研究も捏造・・・家族を失ったと、涙ながらに訴えた悲劇も演技・・・アメリカまで呼び出し、政府から一時、制裁金を課せられたのも政治的パフォーマンス・・・・アメリカって、そういう国なんですね。

でも、あの時期、ほとんどの日本国民ですら「トヨタはクロ」だと思いこみ、クレームや無償交換にまで発展した。あげく「あら?やっぱりトヨタは悪くなかったの?そうだと思ったわ」などと・・・・なさけない話です。

日本人は、報道やウワサで、みずから情報に大きくかく乱され、翻弄される種族ですね。標準的な知識&学習能力は高い筈なのですが、個々の情報判別や思考能力が極端に低い。妙に知識だけがあるので、ウワサにすぐ自分の知識と結びつけて、妄想する癖があるようです。(私もですがw)

ダイオキシンも問題提起して毒性を検証し、広く世間に公表し、危険性を検証する・・・・までは、素晴らしいのですが、その後の情報処理がマズイだけなのかも。いまさら政府は勇み足でしたとも・・・焼却場を建て替える必要は無くなったとも・・・抗議行動する前にもう少し調べるべきでした・・・とも言わない。それが、そのまま脳裏に残っただけなのが大半なのかも知れませんね。

たしかに猛毒ではなくても、野焼きの焦げ臭い煙が洗濯物についちゃったら、嫌なのも判ります。
この時期、果実畑では徒長枝(トチョウシ)の剪定や落ち葉かきなど、農業の野焼きの機会が増えます。他人に迷惑を掛けるのは、悪いことだと思います。

でも、もしかすれば、上記の正確な情報があれば、「猛毒を撒き散らすな!」と言う偏見では無く、「そろそろ、野焼きの季節かぁ?」そういうゆとりが持てれば良いと思うのですが・・。まるで悪人のように目くじらを立てるだけでは、ちょっと拙速で過敏すぎると思いませんか?

ダイオキシンは本当に猛毒か?」への1件のフィードバック

  1. カネミ油症事件でPCBが油に混入し、フライパンでその油で料理した際にダイオキシンになり
    食すことでPCBの被害が判明しダイオキシン類の危険性がその後の野焼き後野菜栽培して食することの危険性で野焼き禁止に動いたみたいですね、とくに田舎や寒冷地の薪でふろや焚火は禁止されていないので、食することで発生が危ないのではないかと思えるし、20年まえ塗料での塩化ビニール類は家や橋梁、横断歩道によくつかわれ、残った塗料が燃やされてもいた、(空き地で)
    だが、カネミ油症事件も2代続けて、血中より、ダイオキシン濃度検査で、出ていて症状も同じく発生するので、人工的に作られたPCB類は、放射能に似て世代に影響すると思えますね。

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