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プラスチックって

私が最近、ハマってるマテリアルが「熱可塑性プラスチック」

(* ´艸`)ニャハハ

以前にもネタに書いたと思うけど、世間的にはプラスチックは

原油から出来てて無機質ってイメージだと思います。

んま、ある意味、世間から身体や環境に悪いイメージを持たれながら

今の世の中に溢れかえって日常的に使ってる素材ですね?

ん?例えばスマホの外装。自動車のバンパー。ジョウロや

ガーデニング用品、風呂キッチン周り、スーパーで買い物した皿や

サランラップや安価な100均一商品や洗濯ばさみ等や洋服やカッパなど

日常生活の大半がプラ製だったりしますよね。

別に環境問題や分別ゴミを否定してる訳じゃないけど、例えば原油から

ガソリンだけを精油する事は出来ず、軽油も灯油も重油もナフサも出来ちゃう。

だからこそガソリンに値段があって灯油&灯油の方が安いと言う図式になる。

大半のプラ樹脂材料のナフサも副産物的に精製されるんだから比較的安価。

安価である程度丈夫で成形しやすい。そして腐らないと言うのも大きい。

弁当箱やタッパーなど、むしろプラ製使い捨ての方が清潔に感じてる始末w

だから、どうと言う事は無いんだけど、嫌ったりしてる割に活用してて

無くてはならないし、数多に種類があり過ぎてリサイクルし難いって問題も。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

消費する側の認識と廃棄する意識がズレて矛盾してるものをごちゃ混ぜにしてる

摩訶不思議な存在だなぁ?っと。(* ´艸`)

んま、難癖をつけたいのでは無くて、プラスチックってのは「樹脂」全般とも

(世間の感覚的に)言えるし「熱可塑性樹脂」の事とも言える。

まぁ、なんだって良いんだけど「熱可塑」ってのは熱すると溶ける。溶けて

型に流して射出成型できる。スチロールを発砲させれば発砲スチロールに

なるしウレタンを発砲させれば発砲ウレタンやスポンジになる。

スチロール樹脂は「プラバン」って言うのでなじみ深いかな。

っで、ポリプロピレンってのも多く使われてて「PP」って略されますね。

っで、このポリプロピレンは「ある程度の弾力性があってプラの中では

割と耐熱温度が170℃付近と高い。ポリバケツとか洗面用具とか食器や

植木鉢にも良く使われてますね。

っで、便利で使い勝手の良いPPですが、なんせ表面がツルツルしてて

(手触りでは無くて分子レベルで)接着剤や塗料が乗りにくい。

んま、カリカリ擦れば汚れが取れる利点でもあるんだけどね。

(* ´艸`)ナルホド

っで、成形生産も大きな工場で金型で自動射出してるのが一般的。

簡単に言うと原料のポリプロピレンはペレット状で作られた後に

射出機の中で熱せられて溶けたトコロを金型にブチューっと流し入れる。

っで、冷えると固まるから・・・完成。(*´▽`*)

だから、必ず射出痕が残る。裏面にポッチ凸があるアレね。

なので量産して一体成型するなら抜群に使い勝手が良いし、

程よい高寿命で世間に普及してる訳です。

っで・・・・・私は木材も金属やプラも扱ってるから、特にどの

マテリアルが好きとか嫌いとか偏見は無いです。

プラ製の方が良い事も多いし、何より原材料コストが安い。

モチロン生成にはコストが掛かってるけど、木とか金属みたいな

産出とはチト違うから、感覚が狂うほどw木材の10分の1、

100分の1ってコスト差もザラ。

モチロン、膨大な大量生産設備が必要だから、それなりに生産コストは

掛かってるんだけど、木や金属のソレとは次元が違う。

私は単純に慣れれば扱いやすいし何より原価コストが安価で

個人でプラ製品を扱えるのは、まだ稀だと思います。

世間のイメージでは木よりチープ。確かにそうなんだけど、水に強く

腐食しにくいし軽い。そして素材が均一ってのも大きいですね。

なんのこっちゃか?判り難いと思いますが、今後、日本ではコスト面で

更にまだまだプラスチック製品が増えるでしょうし代替えとして凄く

優秀なマテリアルだな?って思ってます。

ただ、有害だと思いながら衛生的と感じたり、木で同じものを作ろうと

しても10倍以上のコストが掛かるし耐久性や利便性でも木の方が劣るから

木の方が100%優れてる・・・って事は無いです。(*´σー`)ソーイウコト

世間のイメージは木材=自然エコと言う本来とは全く逆の認識だしw

プラスチックを日常的に日本人がこれだけ多様してるのに安っぽいような

有害みたいなイメージを持ってるのも(気持ちは分りますが)実際は凄く変w

作ってるのもゴミ出してるのも人間都合で、これだけ普及してるのは私含め

皆さんが有効に使ってるから。なのにね?

( ´,_ゝ`)プッ

っで、何が言いたいのか?つーと、PP。面白いじゃん?って思ってます。

溶接の難しさ(*´σー`)

ナカナカ理解されにくい「溶接の難しさ」の話。

私は鉄はアーク溶接ステンレスやアルミはTIG溶接したり

今回のように熱可塑性プラスチックの溶着なんかもしてますが・・

一般的に「溶接は難しい&敷居が高い」イメージ通り、

ハンダや糊付けと違って、カナリ難しい。

恐らくイメージ的には、機器が高額で、専門的な知識が

必要で・・・それで難しいと想像すると思うんだけど、

それらが全部備わっていたとして・・も難しいの。

「溶接」と言うのはそのまんま「溶かして接ける」のね?

ハンダやボンドなどと大きく違うのは「母材も溶かす」の。

β(□-□ ) フムフム

ソコが大きく違う。感覚的に言えばチョコレートみたいな感じ。

(´・ω`・)エッ?

ハンダやロウ付け等は絶対に母材は溶けない。母材とパーツの

隙間に溶けた金属を流し込んで繋ぎ止めてるので絶対的な強度は

溶接と比較すると全然無い。糊やボンドやUVレジンでも。

逆に母材側にはダメージゼロなので、簡単に言うと失敗しても

付けたロウ部分を溶かして外せば、やり直せる。

β(□-□ ) フムフム

チョコレートと似てると言うのは、例えばチョコが欠けたとしよう。

パーツとパーツを引っ付けたいとしよう。

っとなると、溶かして引っ付ければ冷えれば引っ付く筈。

(*-ω-)ウンウン♪

だけど、溶かすと母材もパーツも一緒に溶けちゃう。

Σ( ̄ロ ̄lll)ソッカァ・・

また型に入れれば溶けても出来るだろうけど「型が無い」

としてみれば・・・モノすんごく難しくなっちゃう。

母材と接合部を良く溶かせば、固まると一体になるので

強靭に引っ付く。しかし、溶かせば溶かすほどドンドン

母材もパーツも溶けていく。そのもの自体が変形するし

熱でドンドン歪むし、薄いと反って来ちゃうし溶かし過ぎると

簡単に溶け堕ちる。ココが、難しい。

((((;゚Д゚))))アワワ

なので、初心者に溶接を教えると、必ずシッカリ付けようと

溶かし過ぎて失敗する。母材も溶けるから、失敗=母材ごと

破棄するしか、どうしようも無くなっちゃう。

そうなると、今度は表面だけ浅く付けようとしちゃう。

でも、それだと今度は想像通り強度は無く簡単に剝がれてしまう。

(*´σー`)ヤッパリ?

だから、その中間点を探れば良いんだけど、思考的に

誰もが思う「ギュっ!っと念入りに・・」がまったく通用しない。

触れば触るほど、弄れば弄るほど、ドンドン形状が崩れる。

だからと言って、ソーっと溶けないようにダメージが少ないように

すれば、余計に引っ付かない。

早すぎてもジックリ過ぎてもダメで、言うと「ジックリ封じ」なの。

だから付いたかどうかは?運や慣れに陥りやすい。

β(□-□ ) フムフム

金属の場合だと熱でドンドン歪んで来るから全然違う遠い端が

ドンドン狂ってくる。慌てて修正しようにも触れば触るだけ狂う。

アルミ溶接が難しいのは、蓄熱性が良すぎて、この溶ける融点が

ドンドン加速度的に早くなるのも原因のひとつなの。

ジックリさせてくれれば良いんだけど、そうはならない。

((((;゚Д゚))))アワワ

ココがコツの居る部分で、触れば触るほど形が崩れ修正できないし

ササっとしようとすれば確実に溶け込みが足りなくて欠陥になる。

丁度いい塩梅と言うのは、その中にあって長すぎても短すぎても

ダメで、その失敗は修正も効かない。触れば触るだけドンドン

手の施しようが減ってグダグダになる独特の難しさがあるの。

β(□-□ ) フムフム

まぁ・・・数を練習すれば良いんだけど、基本的に、この

「ジックリ出来ないけど、確実に」と言う概念が理解できてないと

ナカナカ習得できない。

だから凄いんだぞ!では無くて、世間的には慎重にジックリ腰を

据えて慌てなければ上手く行く事が多い。遅くても成功しやすい。

でも、物理法則に基づいたモノは心情や精神論は無関係で

溶ける融点に達してるか?どうか?だけしかない。

誤魔化しは効かないし言い訳も・・・全く接合性には作用しない。

┐(´∀`)┌ソーイウコト

難しいと称する大半が「物理法則」と「心情」との乖離が多く

思った通りに、想像したようにならないから難しいのだし面白いの。

素人が簡単そう?と思っちゃう大半が実際の難しさとは違う部分と

言う原因だったりもする。

(っ´∀`c)ソユコト

以前に書いたと思うけど「こんなの簡単そうじゃん?」は

心情的な想像部分で「難しいかも?」「やっぱり無理かも?」

も・・・これまた全て心情の範疇でしかない。

「お願いだから!引っ付いて!時間が無いんだぁ!」っと願っても

融点に達してないと、どうやっても引っ付かない。

でも、融点に達すると言う事は母材も溶けるし熱ひずみも

必ず起こる。いや、起きないと融点に達してないって事だから

この鬩ぎ合いが難しいトコロで・・・コツが要って面白い。

なので融点は金属溶接とは違ってPPは168℃と低いけど

溶接ってどれも似てて同じようなコツが要って面白い。

また、金属溶接は紫外線とヒュームガス、PPだったら有害ガスが

出るから真近くに顔を近づけ難いと言うのも似てる。

ほぼ真上から見て作業するのはガスを吸っちゃうので無可能なの。

溶けてる箇所を良~く見なきゃダメなのにねw

金属溶接の前にプラスチックやチョコレート(チョコレートの

匂いを嗅いだら即死って縛りで)で練習するのもアリですね。

(* ´艸`)

ハンダやロウ付けにも難しさはあるけど根本的に「母材自体は

溶けない」と言う違いがあるから「念入りに母材をシッカリ熱する」

事が大事なハンダ、ロウ付け技術は、溶接にはほぼ通用しないし・・

プラ製品はインジェクションの一発成型が多いの。

逆にチョコレートで色んな形に造作出来るパティシエさんは多分、

共溶が判ってるから、すぐに金属溶接が上手くなる筈。

(* ´艸`)ダネェ♪

溶接し終わるとカッチカチに硬くて想像が難しいけど、

溶接(融解)の最中はその箇所だけ母材も液状寸前のホタホタの

プルプル状態。それを上手く保って接ぐのがムズイって話ね。

(*´▽`*)ララーン