えーっと……ご贔屓いただいている保護猫の
「猫部屋ナーゴ」さんから、看板制作のご依頼。
・
達筆の先生?に文字を書いてもらい、その文字を
データ化してレーザー焼き印で施す、という流れ。
画像からデータとしてアウトライン化する作業は
もう慣れたものなんだけど、
「こんな感じで……」
と見せてもらった参考画像が・・・・
丸身材(´・ω`・)エッ?
(丸太の外側の白太部分で、木板の上下に
木皮の丸みがそのまま出ている板)
( ̄~ ̄;)ウムム
よく和風の看板で見かける、アレ。
「いかにも自然の木そのまま」みたいな雰囲気の板。
気持ちは分かる。
すごく分かる。
でもね……
それ、めちゃくちゃ貴重な板なんですよ。
今は製材屋もほとんど無い時代。
そんな材を探すとなると、基本は銘木店。
┐(´∀`)┌ ソーイウコト
なぜ難しいかと言うと、「丸身」ということは、
丸太の一番外側の皮付きの板って事です。
大半が平らなので厳密には、外から二枚目ね。
板目板としては3枚目も4枚目もあるんだけど、ソレは
上下両端を整えて真四角に規格製材して使うもんだから。
無駄として出る廃棄前提の端材としては多くて2枚くらい。
それか?天然一枚板として銘木店で売ってるくらい。
そして幅が広い板ということは……
その外側2枚目にして既に幅が広いと言う事は
丸太の直径がデカい。
ということは……滅多にないので
値段もデカい。
当然、希少。
しかも上下両方に木の皮が見える一枚板だから、
「ちょっと数枚で幅を足しましょうか〜」なんて
接いで作ることも出来ない。
そんなに簡単じゃないのよねぇ。
( ̄~ ̄;)ウムム
そもそも、
「滅多に手に入らない板」だからこそ
看板に使われるわけでして。
……なんだけど。
この辺りの事情が、
なかなか伝わらないのであります。

っで、以前に入手しておいた「丸身」のヒノキ材。
丸身っていうのは、丸太の一番外側じゃないと
この形は出ない訳でして。
つまり――希少。
だからこそ、いつか使うかもしれないと
大事に残しておいた材。
・
とはいえ問題はここから。
書道のセンセーは、当然ながら
半紙(タテ250mm弱)に達筆で書くわけですよ。
すると……
この上下幅が大問題。
( ̄~ ̄;)ウムム
さっき書いた通り、この文字が収まる上下幅は
そのまま 丸太の大きさ=希少さ に直結する。
つまり上下幅が250mm以上となると、
かなり太い丸太から取った材になる。
こうなるともう……
数万円出しても手に入るかどうか。
ってレベルの難問になってくる。
逆に言うと、上下幅が10センチとかの細い板なら、
その辺にタダで転がってるくらい・・・・安い。
さっきの話で言えば幅が10センチなら履いて捨てる程の
間伐材で十分。でも幅が250センチと言うと・・・
もはや巨木で、そう易々と入手出来るモノではなくなる。
┐(´∀`)┌ヤレヤレ
この感覚が、なかなか伝わりにくい。
「250なんて言わずに、ちょっとくらい広くてもいいんじゃない?」
その “ちょっと” が恐ろしく高くなる のよね。
昔なら、近所の製材屋に
「オッチャン、こんな丸みの木板1枚くらい余って無い?」
って聞けば、安く分けてくれたりもしたんだけど……
今はその製材所自体が、ほとんど廃業。
もう・・・橋本市全域でも探すことすら難しい時代。
・
さらにもう一つ問題。
書道家さんにとっては
当然ながら 自分の作品。
字間とか余白とか、
レイアウトそのものが作品なわけで。
こちらの都合でデータ化して
「ここ、もうちょっとスペースを詰めますね〜」
なんてやると・・・・そりゃあ誰だって
怒り心頭。
( ̄~ ̄;)ウムム
なので事前に
「出来るだけ上下の幅が広がらないように」
とお願いしてあったんですが……
残念ながら、意図が伝わっておらず。
半紙いっぱいに伸びやかな字体が・・
┐(´∀`)┌トホホ
上下幅を広げると、
材の値段が 数万単位で跳ね上がる んですよ?
空間や余韻を生かすように広げて書かれると
それだけ広い木板が必要で高額になりますよ?
と、かなり丁寧に説明したんですけどねぇ……
;つД`)
意味が分かれば
「あー、そりゃそうだ」
となる話なんですが、
意味が分からないと
その重要性がなかなか伝わらない。
字間を詰めて、もう一度書き直してもらうのも大変。
かといって材料を探し回って、やっと大枚はたいて入手して
倍以上の値段になったら「はぁ?なんで???」
ってなりかねない。
だから事前に、ちゃんと説明したのに……。
(ノД`)・゜・。
人に説明して理解してもらうのって、ほんと難しい。
(;´д`)トホホ
逆に言えば、
もし簡単で、そんなに大袈裟な話じゃなくて大して変わらないなら・・
こんなダラダラと面倒な説明、わざわざしませんよ。
┐(´∀`)┌ ヤレヤレ

んで、まぁ……もう作りました。
(´・ω`・)エッ?
少しでも上下幅が収まるように、
データ化した文字を一度分解して、
ほんの僅かに寄せて配置し直してあります。
まぁ……
こんな苦労、
まず判ってもらえないだろうなぁ……
( ̄▽ ̄;)ソリャソーダ
これでも、それに気が付いて、後から
「文字のバランスが違う!」
なんて言い出さないか、ちょっと冷や冷やもんです。
・
というのも、
作家として頼まれて、
快諾して作った作品を
あとから都合よく加工されると……
そりゃもう、
ムカつくのは当たり前。
書く方も作家ですから、何度も書き直したり、
構図のバランスを考えたり、アレコレ思案しながら
時間を掛けて作っているわけですからね。
その気持ちは、
同じ“作る側”として
とてーーーーも!よく理解できる。
でも――
そういう心中って、
やっぱり 作る側じゃないと分からない んですよね。
だからこそ、
それならそうと最初から言ってくれればいいのに……
ってなもんです。
だから、字をご依頼するなら、サイズを指定して、
上下幅を広げ過ぎないように依頼してくださいね?っと・・・
┐(´∀`)┌ ヤレヤレ
まぁ、ともあれ。
看板そのものは完成。
あとは、これが一番映えるように
看板の設置工事に入る予定です。
さて、どんな仕上がりになりますやら。




