「言い訳」タグアーカイブ

簡単なようで・・

えーっと、持ち込みのオーダー依頼で・・

素敵なレトロ調のガラス(持ち込み品)を蓋に採用した

木工品のご依頼。

っで・・・今回は先ず、その持ち込まれたガラスの

平行&直角のカット作業。

何でも出来そうに思われるけど、こんなのはプロでも

極端に難しいモノです。

皆さんご存じの既製品の平板ガラスならガラスカッター

等で簡単に真っすぐにパキンと切れます。

ヾ(*´∀`*)ノウンウン。

ですが、コレは水面のように厚みが不均一なガラス。

つまりパキンとは割れないのでプロでも難しい。

( ̄~ ̄;)ウムム

おおよそのサイズに切り出して頂いてるものの・・・・

先ずは平行&直角を測定。

「だいたい真っすぐ?かな?」のアバウトで作れれば

簡単なんだけど、木工はそうはいかない。1mmでも

曲がってれば入らんもんは入らんしピッタリ作りようが無い。

( ̄~ ̄;)ウムム

コレは愚痴でも嫌味でも、私がピシっ!っと几帳面だと

いう話でも無いですよ?

どんなに良いモノでも曲がってたら採用できないし、

僅か1mmでも長ければ無理やりに押し込んでも入らない。

「モノ作りは物理法則しか通用しない。」

当たり前なんですが

「あと、ほんのチョットなのに・・・」「どうにか何とか・・・」

の人間の感情、心情は全く通用しない。

ホントに、頼み込めばどうにか通用してくれればどんなに楽か・・・

っとは思いますが、モノには感情が無く、そんな甘い話は無い。

私が几帳面でも手厳しいのでも無く、そー言うモンなのです。

出来ねーもんは出来ないし、出来る事しか出来ない。

っで、何が言いたいのか?つーと・・・コレね?

2mmほどバチってます。要は四隅が90度の直角では無く

ズレて平行四辺形になっちゃってる。

額縁だったら内包して誤魔化せるけど、今回は細い骨組みで

囲う構造なのでソレは出来ない。つまり、どーにかして

平行&直角にガラスをカットし直さないとダメなのです。

っで、です。ガラスと言う硬くて割れやすいモノ。

しかも、ある程度大きく切り取るならまだしも、コレは

マジックのラインで揃える程度。

素人目に何かの回転刃で切れそうに思われるけど、先に説明

したように、不均一なガラスでは、ちょっと回転刃が触れた

だけでピシっと割れます。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

もし、そんな簡単にどんなガラスでもスパンと切れたら

ステンドグラスやガラス細工なんて楽勝でしょ(笑)

でも、実際はそんな事にはならない。私はガラス屋でも無いし。

( ̄~ ̄;)ウムム

万が一にも割ったり、預かりモノで失敗も出来ない。

こー言う時は、ホントに地道に少しずつダイヤモンドヤスリで

チマチマ、チマチマ・・・・・慎重に削って行くしかない。

(´・ω`・)エッ?マジ??φ(°ρ°*)チマチマ

こんなのね?プロだからとか、設備の有無なんてカンケー無い。

こんな手間が掛かる1円にもならないメンドクサイ事は

フツーのプロは(バカらしいので)仕事として承けない。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

「いえいえ、ちゃんとお金取ってください」と誰もが言うけど

じゃあコレやって幾らなのよ?幾らくらいだと思うの??

(´・ω`・)アッ・・・

割るかも知れない(当然、割れたら使えないので、そもそも

オーダー自体が無くなる)リスクを背負いながら・・・

簡単な作業でも無い地道な作業の対価は幾らなのよ?ってなっちゃう。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

んね?決して恩着せがましく言いたいのでは無く、

「ちょっと工夫して頂いて・・」とか「出来れば間に合うように・・・」

とかの要望って、実は対価の金銭変換はソモソモできないの。

( ̄~ ̄;)ソッカァ・・

既製品はそんなの全く受け付けないし、製造業でも近年、どの業種も

そんな「ご無理はお断り」なの。

私は、ハイハイ♪っで面白そうだし・・っでヘラヘラ快く承けるけど

ホントに今の時代、希少種なのです。

(`・∀・´)エッヘン!!

まぁ・・・なによ恩着せがましい!としか感じないなら、

それでも良いけど、何事も「言うほど簡単じゃない」の。

私は簡単にやってる風に見せてるだけで、魔法を使える訳でも無いし、

特異体質って訳でも無い。どちらかと言うと脳梗塞で普通より劣ってますw

ただ単に、決まり決まった正攻法では無く、人が思いつかないような

発想やアイデアで対処してるだけ。どうにもならない時は、気の遠くなる

スゲー面倒な作業でもコツコツ地道にやってるだけ。

それをクラフトらふ、私だからこその利点だと思ってくれる人にだけ・・・

施してるだけです。

当然、今回がたまたま・・・では無くて、こんなの、今までも数えきれないほど

当然のようにやって来てるけど

たまぁ・・・・に、こうやってネタにして見せないと、簡単だろう?とか

プロだから出来て当然?みたいに勘違いされたりするからね。

対価が見合わない事でも、いつしか慣れと憶測で一生懸命やってる事が

判って貰えなくなるから・・・たまたまネタにしただけです。

私は、この作業がメンドクセーとか、どーのでは無くて、コレで

平行&直角が上手くいった。さすが俺(`・∀・´)エッヘン!!

この素敵なガラスを採用したご依頼品を上手く作りたいな?の一心。

その為、その目標しか見て無いの。

だからね?同じようにガラスだけ切ってください。って依頼が

来ても、ガラスカット手間賃が五千円でも「いやだよ。メンドクセーし」

で断るの。どこか別のガラス屋さんにでも頼めば?ってなっちゃう。

そー言う事です。

( ´,_ゝ`)プッ

それよか、コレで・・・ガラス蓋の収納BOXがご依頼なので

どうやって作ろうか?ワクワク考えてます♪(*´▽`*)

っと言いながら、ワガママ実兄がまた、無理な注文をw

飲食店舗正面の電光掲示板のカバーですが、コレを新規に

今風に作りかえるご依頼。

(つーか、コレが新規に作り直したモノ)

何だか苦労しそうな気配が・・・

(*´σー`)エヘヘ

次回にでもネタにします。

メダカ蓋完成です。

えーっと・・お待たせしています(*´σー`)エヘヘ

「メダカ蓋」のご依頼品。

人畜無害の2液ウレタンクリアーコーティングで

やっと完成です♪(*´▽`*)

これ、ウォールナットよりもカナリ淡い色味

なのですがぁ・・・

どうにもスマホカメラの色調補正が(全て外しても)

介入して、違う色味に写ってしまう ( ̄~ ̄;)

なので、何度も撮影してみて↑のように半分

白木背景で、やっと近い色味に。

(因みにコーティングはつや消しクリアーです。)

ホント、スマホカメラの(下手でもキレイに撮れる補正)

が年々酷くて・・微妙な色合いの「素」の撮影が実にムズイ。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

更に外周側面は木帯を回して耐久性UP!

チキンネットには、垂れ防止のステンレスワイヤーを

十字に補強で入れています。

パシャッ! Σp[【◎】]ω・´)

判り難いですが、白いBOXに乗せて真横から撮影。

この薄さ(23mm厚)でバッチリ!平面強度が

出てます。(`・∀・´)エッヘン!!

・・・・・あっ!今気付いたけど・・・裏面の

偏心ストッパー撮影忘れました。

(ノД`)・゜・。スビバチェン

明日にも、もう一度ストッパー周りも撮影して

掲載しますが・・・・

依頼者様。お待たせしました。ご指定通りのサイズの

淡い色味で仕上がってます。ヾ(*´∀`*)ノ

OKでしたらご精算に移行させて頂きますね。

嬉し懐かし♪(* ´艸`)

えーっと・・・・人伝手で、とある名家さんのご自宅から

伝統家屋の解体品を分けて頂ける事になって(* ´艸`)アザース

早速、蘭爺「(〒Д〒)」ナンヂャトナ?と、頂きに伺った。

ヽ( ´ ▽ ` )ノ

世の中の99%の人には廃材なんだろうけど、家の方に

してみれば、思い入れのある、自宅の大事なモノですし、

まぁ・・・今の時代、捨てるにしても焼却&廃棄代が掛かる。

私ってば、事ある事に、そう言った名家さんから

部材として不用品を譲って貰ったりしてるんだけど、

例えば、この硝子の玄関戸建具ね?

建具屋さんの特注建具に当時でも貴重な引きガラス貼り。

家紋入り特注ガラスを作らせてるんだから

当時は余程に裕福な名家だったのだろうね。

至る所に「金掛かってるなぁ」っと感心しながら

これなんか、時代劇に出てきそうな引き戸建具なんだけど

見て貰えば判るように一間(ケン)ほど(つまり

六尺=1820mm)が無垢杉の一枚へぎ板(約6mm)

の平行接ぎ板なの。

こんなの、現代だったら幾ら掛かるか?つーレベル。

当時は電動自動送りプレーナーなんて無い時代だから

手鉋で作ってる。細部の細工も全部ノミとノコのみの

職人技で作ってる。

とっても貴重だし、こー言う建具などの構造や刻み加工、

意匠や細工なんかも勉強になるから大好物です♪

(* ´艸`)

こー言うのは、規格がある訳では無く、その職人さんの

作なので(常識的な構造の基本はあるけど)造りに

統一性や法則性が決まってる訳では無い。

でも私は勘と経験で覚えてると言うか、大体、

「こうなってるのかな?」っとパズルのように

探りながら分解して行ってます。

昭和レトロな玄関建具も、趣があって素敵♪

でも、このままだったらホントに使い道が限られる。

貴重なのは誰でも判るけど、分解も判んないだろうし、

発想が限られてると、どんなモノも扱いが難しいのが常。

ココはこういう風に使えるな?とか、こうしたら

違う用途に使えるな?とかイメージ出来ないと、

分解しようとすら思いつかないかも知れない。

フツーに考えたら「何処へ置くよ?」「なんに使えるよ?」

とか目の前しか見えないし、イメージが湧かないと有用性も

見出せないから、漠然とメンドクサク感じちゃうと思う。

まぁ・・その点は、私はおバカなポジティブ発想ですから

ワクワクしながら分解しまーす♪

( ̄▽ ̄)ゞハイヨ♪

スリガラスも良いし、ガラス柄も良いですねぇ♪

っで、この手のガラス戸は木製。合い嵌め構造の建具?

非分解式では?と思うかも知れないけど、実はこの手は

(ガラスが割れる事もあるので)必ず分解式なの。

ザックリ建具を観察してみると、どうやら

オーソドックスなタテ勝ち(左右のタテが基本)の

横嵌め構造である事が判明。つ~事は、引き戸なので

強度的に簡単には外れて来ないように、何処かに

左右を連結するストッパー的な部材がある筈で・・・

この建具は最上段の桟が、釘打ち込み。つまり

留めのキーパーツでした。

つ~事で、コレを慎重に釘を抜いて外すと・・・

こー言う風に引き抜けば横向きにバラバラに

分解できる。

パッキンやシールなんてのは存在しないけど

当たり前だけど、ガラスの周囲は木製サネで

囲ってる分割タイプ。それでも、当時でもそれなりに

メンドクセー作業だった事でしょうね。

ガラス割っちゃったら、ワザワザ建具屋さんを

家に呼んで修理して貰うみたいな事。

まぁ・・・当時はソレだけの対価が見合った時代だし

庶民がガラス戸なんてメンテ費用含めて高嶺の時代で

ソレが普通の常識。今より遥かに格差が大きな時代。

っで・・・キレイにパーツ毎に分解できたので

ガラス枠はコレはコレで他の商品に流用出来ますし・・・・

真っすぐで反りも曲がりも無い建具材だけでも、

ナカナカに良い部材として活用できますね♪

こー言う風に生かせるから、ホントに有難いし

貰って貰う側も、細工や当時でも貴重な事が

理解出来るから、気持ちよく貰って貰えるんだと思う。

隠れた名家さんが多いので、こー言う機会が

割と多いのは田舎の特権ですね♪

ヽ( ´ ▽ ` )ノ