えーっと・・・・人伝手で、とある名家さんのご自宅から
伝統家屋の解体品を分けて頂ける事になって(* ´艸`)アザース
早速、蘭爺「(〒Д〒)」ナンヂャトナ?と、頂きに伺った。
ヽ( ´ ▽ ` )ノ
世の中の99%の人には廃材なんだろうけど、家の方に
してみれば、思い入れのある、自宅の大事なモノですし、
まぁ・・・今の時代、捨てるにしても焼却&廃棄代が掛かる。
私ってば、事ある事に、そう言った名家さんから
部材として不用品を譲って貰ったりしてるんだけど、
例えば、この硝子の玄関戸建具ね?
建具屋さんの特注建具に当時でも貴重な引きガラス貼り。
家紋入り特注ガラスを作らせてるんだから
当時は余程に裕福な名家だったのだろうね。
至る所に「金掛かってるなぁ」っと感心しながら
これなんか、時代劇に出てきそうな引き戸建具なんだけど
見て貰えば判るように一間(ケン)ほど(つまり
六尺=1820mm)が無垢杉の一枚へぎ板(約6mm)
の平行接ぎ板なの。
こんなの、現代だったら幾ら掛かるか?つーレベル。
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当時は電動自動送りプレーナーなんて無い時代だから
手鉋で作ってる。細部の細工も全部ノミとノコのみの
職人技で作ってる。
・
とっても貴重だし、こー言う建具などの構造や刻み加工、
意匠や細工なんかも勉強になるから大好物です♪
(* ´艸`)
こー言うのは、規格がある訳では無く、その職人さんの
作なので(常識的な構造の基本はあるけど)造りに
統一性や法則性が決まってる訳では無い。
でも私は勘と経験で覚えてると言うか、大体、
「こうなってるのかな?」っとパズルのように
探りながら分解して行ってます。
昭和レトロな玄関建具も、趣があって素敵♪
でも、このままだったらホントに使い道が限られる。
貴重なのは誰でも判るけど、分解も判んないだろうし、
発想が限られてると、どんなモノも扱いが難しいのが常。
ココはこういう風に使えるな?とか、こうしたら
違う用途に使えるな?とかイメージ出来ないと、
分解しようとすら思いつかないかも知れない。
・
フツーに考えたら「何処へ置くよ?」「なんに使えるよ?」
とか目の前しか見えないし、イメージが湧かないと有用性も
見出せないから、漠然とメンドクサク感じちゃうと思う。
まぁ・・その点は、私はおバカなポジティブ発想ですから
ワクワクしながら分解しまーす♪
( ̄▽ ̄)ゞハイヨ♪
スリガラスも良いし、ガラス柄も良いですねぇ♪
っで、この手のガラス戸は木製。合い嵌め構造の建具?
非分解式では?と思うかも知れないけど、実はこの手は
(ガラスが割れる事もあるので)必ず分解式なの。
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ザックリ建具を観察してみると、どうやら
オーソドックスなタテ勝ち(左右のタテが基本)の
横嵌め構造である事が判明。つ~事は、引き戸なので
強度的に簡単には外れて来ないように、何処かに
左右を連結するストッパー的な部材がある筈で・・・
この建具は最上段の桟が、釘打ち込み。つまり
留めのキーパーツでした。
つ~事で、コレを慎重に釘を抜いて外すと・・・
こー言う風に引き抜けば横向きにバラバラに
分解できる。
パッキンやシールなんてのは存在しないけど
当たり前だけど、ガラスの周囲は木製サネで
囲ってる分割タイプ。それでも、当時でもそれなりに
メンドクセー作業だった事でしょうね。
ガラス割っちゃったら、ワザワザ建具屋さんを
家に呼んで修理して貰うみたいな事。
まぁ・・・当時はソレだけの対価が見合った時代だし
庶民がガラス戸なんてメンテ費用含めて高嶺の時代で
ソレが普通の常識。今より遥かに格差が大きな時代。
っで・・・キレイにパーツ毎に分解できたので
ガラス枠はコレはコレで他の商品に流用出来ますし・・・・
真っすぐで反りも曲がりも無い建具材だけでも、
ナカナカに良い部材として活用できますね♪
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こー言う風に生かせるから、ホントに有難いし
貰って貰う側も、細工や当時でも貴重な事が
理解出来るから、気持ちよく貰って貰えるんだと思う。
隠れた名家さんが多いので、こー言う機会が
割と多いのは田舎の特権ですね♪
ヽ( ´ ▽ ` )ノ