日別アーカイブ: 2018年10月5日

変動する価値観

先日、木工作家たちと会話してたのですがぁ・・・

どーにも、判ってない人が多い。

( ̄~ ̄;)

木工に限らず、モノには価値観がある。

それによって価格ってのが決まって来るので

当然なのですがぁ・・・・

それが厄介な事に時代と共に変化する。

それを否定しようが肯定しようが勝手だけど

・・・価値観が変動してる事には変わりない。

┐(´д`)┌

何を言ってるのか?つーと・・・・

安易に思われちゃったら、無知で知識がなければ

価値を見出せない。

例えばね?

貴方の大好きな芸能人が使ってたモノを貴方に

プレゼントされたとする。

貴方が前からずーっと欲しいと思ってたモノを

やっと手に入れたとする。

それはその人の価値観。世界にひとつだけ!ってのすら

(ごく一般的な市販品であっても)当人の価値観ひとつで

付加価値と言うモノが付く。

憧れの俳優の市販品プレゼントであろうが、握手ひとつ

でも。 ┐(´ー`)┌

逆に言うと、欲しない&価値を感じない人には、

ただの市販品中古かも知れないし、私が全く知らない

芸能人が、もし握手を求めて来たらビビッて断りますw

その人にとって一生に一度のチャンス&幸運であっても。

┐(´д`)┌

お宝鑑定で1000万円の壺!へぇーとは言うけど

貴方は買わんでしょ?

1億円のフェラーリ。スゴイ!カッコイイ!とは言うけど

1億円あったら他のモノ買うでしょ?

┐(´д`)┌

つまりね?価値ってのは元々、固定では無いし

例えば、同じ価格が表示されてても価値が判る人には

安くても、価値が判らない人には高いし買わない。

貴方が欲しい!と言う念願のブランドバッグが

10分の1の破格特価だったとしても・・・・

私には無用で、10円でも要らない。そー言う事。

マイホームを建てた。新車を買った。その翌日に

特価販売されてても2軒買う人も2台買う人も居ない。

当たり前だけど。(* ´艸`)

また、黒漆喰の和風豪邸よりも2階建てのヘーベルハウスの

方が良いとされる時代。実際、私も建てるならそう思うと思う。

価値観は育った世代や、人生の成長&経験にも基づくし、

更に時代の大きな変動にも大きく左右される。

じゃあ・・・木工は価値が下がったから売れないのか?

無垢材の希少価値や加工技術を理解されないから

値段が下がってるのか?つーと・・・・

そんな事ではない。

必要か?必要で無いか?が購入動機の一番で、

それらは補足的な付加価値に過ぎない。

「素人に良さなんか判んねーから、テキトーで

良いんだ。」って言う意味では無いよ?

( ´,_ゝ`)プッ

ただ、欲しいと思ってても、その価値スケールが

あまりにも違い過ぎれば数千円内の価格帯になるし

買わなくても別に良いもんだったら、そりゃあ

足元を見られても仕方ない。

これは・・・別に木工に限らず、手作り作家全て、

商売全てにおいても同じ。当たり前じゃん。

世の中には既にモノが溢れている。別に取り立てて

買う必要が無い。そんな商品に付加価値つけるのは

そんな簡単じゃ無いし、例えば「いまどき、

この位の価格じゃないと売れない」と思うなら

それが、貴方と同価値観なら・・・そうなのだろう。

残念ながら、良くも悪くも、商売と言うのは・・・・

自分の価値観とそう変わらないお客さんしか対応できない。

また、価値観に応じて同じような傾向がある。

例えば・・・・フリマで100円の古着を掘り出しモン

だと思う人は、やはり創るモノも売るモノも同じような

価値観になって来る。

┐(´д`)┌

一言で言えば「セコい」と言う事になるんだが、

そんな単純では無く「ソコに合理性を求めている」

時点で思考や動機が似て来るって意味ね?

50%OFFの大バーゲンで、その店の一番高くて

欲しいモノを買う人(一番得をする)と、1000円を

半値の500円で買えた事に喜ぶ(本当は得をしてないのに

その行為自体に価値を感じる)価値観の差と言うべきか。

コレは所得と言うより人間性、心の豊かさに寄るね。

┐(´д`)┌

んま・・・究極言うとね?私の木工什器が高いと

思う作家さんは、それより下の価値観なんだから

当然、ナカナカ売れて無いし、今後も売れない。

私でも作れるわ!って人は・・・貴方の商品も

同じように思われる。

ケチなのは金額では無くて、それが正しいと

「合理性を感じてしまう心理」の話ね?

また・・・えげつない話まですると・・・・

厳密に言うと、価値観が全く同じと言うよりは

微妙に過大評価頂いてるから商売として成り立つ。

つまりね?自分が作れそうな木工だったら、ワザワザ

お金を出して買わない。コレは全ての作家に言える事。

無論、自分が欲しいモノ。自分が好きなモノ。自分が

お金を出しても欲しいモノを創れればベストだけど・・

・・・じゃあ私が創ってるモノ全品自分で買えば済む話に

なっちゃうw(* ´艸`)アハハ

逆に言うと、モノを創るたるもの、片手間で鼻歌交じりで

安易に作れる程度に世間は評価する訳はない訳で・・・・

いつの時代も、どの道、精一杯、一生懸命!創るモノしか

評価されねーの。

┐(´д`)┌

その微妙なさじ加減。つまりは、自分の価値が何処で

買って頂くお客様の価値観が判って無いと、売れる訳が無い。

ましてや、年々デフレ影響で、自分の作品ですら自分で

価値(価格)を下げざるを得ない思考。

何処にやっかんでも愚痴っても、世の中に

「欲しい」と思われなきゃあ、独りよがりに過ぎない。

私が否定&愚弄しているのではない。

┐(´д`)┌チゲェー

本当に、世の中に軽視&愚弄されてると取るか?

実は自分が今の時代の価値観とそぐわなくなって来てるのか?

良ーく考えなきゃいけないヨ?ってだけです。

芸術だろうが美術だろうが・・・世の中の誰にも

評価されなきゃ喰って行けないし、喰って行けないなら

評価されてない。

不公平でも何でもない。お客様は、世の中は

何も言わずに「買わない」と言う答えを指してくれている。

つまり自分が妙な価値観の固着執着でズレてるなら

1・ホンの一握りでも自分を評価して貰えるお客さんを

見つけ出すか?

2・自分の価値観のズレを今の時代に補正するか?

の2択しかない。

┐(´д`)┌

1の場合は、希少になる分、相当な価格帯に押し上げなきゃ

成んないし、妥協は許されないし、自身の価値を評価頂く為の

ブランディングを行って行かなきゃならない。

( ̄~ ̄;)ウムム

2の場合は「仕入が幾らだから、せめてこの位は・・・・」

なーんて安易な採算分岐計算では無くて、世の中で

何がどの位の価値なのか?自分なら買うのか?っと

自分を客観的に見れなきゃダメ。

(´~`ヾ)タハハ

どちらも嫌なら・・・・もう独りよがりの老害だな。

世間に文句言って喚いてりゃ良い。それが好きなんでしょ?

同意を求めて、それを誰かが「そうだ!そうだ!アンタが正しい」

と頷いてくれりゃあ良いんでしょ?

( ´,_ゝ`)プッ

私に同意を求めて来る木工ジジイは多いが、ココが

根本的に違う。私は愚痴ってる風で・・・

自分を評価して頂ける方々に対してだけ、知識や

ブランディングしてるだけ。

既に1の策も2の策も同時に行ってる。

コダワリと言うのは、作り手が独りよがりや思い込みで

勝手に持っちゃあいけない。

ちゃんと評価頂ける基盤作りとブランディング。

その為だと言う事。

「自分自身のツマラン、どーでも良いコダワリを持たない。」

って言うのが・・・私のコダワリ。(* ´艸`)

例えば・・・頑なに無垢材に拘るなら、当然、

無垢材の価値を理解してる相手しかお客さんにならないし、

それが1000人に1人なら?1000000人に1人なら?

単に無知&無関心と言うよりは、無垢材と言う価値観よりも、

もっと別なトコロに多くの価値観が変動してると言う事。

それを見ずに自分を曲げるのは嫌!が、もし・・・・

本当は「自分基準の思い込み」なら、

そりゃあ単なる自分で勝手に作った呪縛に縛られてるだけ。

もし、世間の多くの無垢材の評価(優先順位)が高ければ

こんなに、ニトリやイケヤが売れてる訳無い。

無垢材に拘るな?じゃねーよ?でも正当評価頂いて

実際に購入まで至って頂ける人口は遥かに少ないし、

そのレベルに自分の技量が達してるのか?っと言う方にも

不安が及ぶ。

その方向性で行くのもアリだけど・・・・

今度は100万円の無垢材のテーブルを実際に買う

希少な方に「買って頂けるだけのクォリティーの商品」を

創れてるのか?つ~話。

じゃあ・・・技術的にソコにも届かない、普通の平均的な

所得層に、たまたまイベントに来て下さる方々の中に・・・・

何人居るのか?もーちょい考えた方が良い。

┐(´д`)┌

だからと言って、コストを下げる為に、原価や手間を

ケチった誰でも作れそうな安価な素人手作りモンだらけだと

イベントも年々レベルが下がるし、ソコに集まって来る

客層自体が落ちれば、更に客単価も落ちる一方。

だから年々、私も出るイベントが減ってる訳ですがぁ

それは、客が悪いんじゃ無くて、作り手&売り手が悪いんだよ。

自分がブレるからだよ。

┐(´д`)┌

お客様は神様です。

作り手がちゃんとして(お客様が欲する)良いモノを

創れば必ず評価されるし・・・・

世の中は、常に公平です。世の中に平等は無いです。

評価されないとすれば自身の努力規模が小さ過ぎて

まだ評価にも価していないだけ。

私が間違っていようがいまいが、私は「人に喜んで貰う」

と言う時の「人(お客さん)」を見てます。商売の基本。

グダグダ世間に文句言う前に、その世間の人とやらを

もう少しまともな目で見なければ!評価頂いてるお客さんを

見なければ!売れるモンも売れる訳が無い。

( ´,_ゝ`)プッ

やみくもに思い付きでケチって自分じゃあ買わないモンを

作ってる事を・・・もう少し自覚した方が良い。

私が説教してるのでは無い。

既にそれが世間の評価として「売れてない」事に気付け。

ココに、こーやって噛み砕いてイチイチ書いてる事も

私の優しさ。(* ´艸`)エラソーニ

恐いかも知んないけど、真正面から向き合わないとね。

商売とは別・・・・なのか?本当に。

それなら商売を舐めてるし、自分の芸術性センスや

作家活動も、ひいてはお客さんも愚弄してしまうよ?

逆に言えば、それが出来てる商売だけ上手く行ってる。

芸術と商売は別?そー言う思い込みが駄目。

芸術を過大評価してるか?商売を過小評価してるか?

そのどっちかだ。( ´,_ゝ`)プッ

世に必要か?否か?全てはそれだけにゃの。

ソコには「必要だと思わせる」も「必要だと気付かせる」

のも「お買い得」も全て含まれる。

いつの時代も、正しい&間違ってるでは無い。

全てはその時代に生きる人々の価値観&思考の上で

成り立ってる。

(≧∇≦)bソーイウコト!

実に、実に公平な世の中だと思わない?

ヽ( ´ ▽ ` )ノヘラヘラ