えーっと・・・今、私の古い(35年前)バイクの
キャブレターをオーバーホールしてます。
φ(°ρ°*)チマチマ
10年前くらいからキャブレターは電子制御の
インジェクション方式に取って替わられ、もう
自動車専門学校でも教えてない。
( ̄Д ̄;)エッ?
街中は無論、メーカーのディーラーでもキャブレターを
修理出来る整備士って殆ど居なかったりするw
┐(´д`)┌ヤレヤレ
皆さん乗ってる自動車もインジェクションだし、
近年のバイクも全部インジェクション方式。
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ましてやエンジンの仕組みすら興味ない人が
大半なので・・・・知識と言うかネタで書きますw
・
キャブレターと言うのは、ガソリン内燃機関(エンジン)
の膨張爆発に最も適した空燃比「空気14.7:ガソリン1」
と言う比率の混合ガスを供給する「気化器」です。
・
映画では、ガソリンタンクを撃てば爆発するし・・
確かに静電気で着火するほど着火点は低い危険な燃料。
だけど、映画は嘘のフィクションでクルマのタンクを
拳銃で撃っても爆発しませんし、ゴボゴボっとバケツに
入れてタバコを入れてもシュン・・と消えますw
( ̄Д ̄;)エッ?
ただ、上記の理想空燃比、ガソリン臭くてユラユラと
気体になってると・・・一気に爆発します。
(≧∇≦)bドカーン!
何を言いたいのか?つーと・・・エンジンに理想空燃比の
ガソリン混合気を入れてあげないとエンジンは掛からない。
ちょっと濃いだけでも「カブる(失火)」するし
薄いと爆発はするけど、妙なタイミングで火が付いて
ノッキングや、最悪、燃焼温度が上昇し過ぎてエンジンが
壊れちゃいます。丁度じゃ無いと駄目なの。
β(□-□ ) フムフム
っで、エンジンの吸気側、空気を吸う側にキャブレターは
付いてて、イメージで言うと、エンジン吸い口と
フレッシュエアを吸い込むエアクリーナーとの間に
納まってる感じです。
コッチがエンジンの吸い口とドッキングする側。
筒みたいになってるのが、混合器の通り道。
この筒が向こう側(エアクリーナー側)まで貫通してます。
β(□-□ ) フムフム
中を良く見ると・・・真鍮製の蓋が見えると思いますが
この蓋がパカパカするのが「スロットル」と言って
つまり、アクセルを開けると、ココの蓋が開いて
混合気が沢山入って回転数が上がる。って訳。
β(□-□ ) フムフム
キャブレターの真上から見ると・・・・
なんか丸い蓋っぽいのが付いてます。(CV負圧型)
コレを開けると・・・・ヽ( ´ ▽ ` )ノパカーン
バキュームピストンと言い、ダイヤフラムと言う
外気と負圧調整する風船状のゴムと、中の丸い穴には
スプリングと上下するピストンと、その先に
ジェットニードルって針が刺さってます。
β(□-□ ) フムフム
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ベンチュリー効果と言うのは知ってる人も多いと思いますが
空気とか液体の流速は、一区間絞って、その後広げると
狭い通路を通った空気や流体は速度が上がります。
簡単に言うと、ホースの先っちょを摘まめば、
出る水の勢いが増す・・・アレです。
β(□-□ ) フムフム
そのシュゴゴー!とエンジンが空気が吸ってる通り道に
一滴にも満たないガソリンを垂らせば・・・一瞬で霧状に
なって、それが混合気となり、燃料となる訳です。
(≧∇≦)bナルホド
ただ、それだけでは回転数が低い時はエンジンが吸う
チカラ(負圧)が弱いので、適切に通路を狭めて
ベンチュリー効果が起こるように適時調整しなきゃいけない。
それを大気圧との負圧差で自動調整する機構が・・
上記のバキュームピストンって訳。
β(□-□ ) フムフム
バネが押して狭く→回転数が上がって、空気の吸う力が
出て来たら、ゴムの負圧で吸い上げて通路を広げる。
スロットルは別ですよ?霧にする為の機構の話。
これを電気を使わず、回転数(欲する吸気量)と
スロットルに同調する機構だけで出来てる。
(≧∇≦)bカシコイ!
良く出来てる!ココも工夫&知恵を感じますね♪
β(□-□ ) フムフム
んで、今度はキャブレターの下側はそれぞれの
キャブレターに燃料を供給するタンクになってて
それを開けると・・・・メカ音痴ならギャー!って
なっちゃうような内部になってます。
・
ただ、仕組み自体は単純で、コレが逆さになってて・・
ココにガソリンが供給される。真鍮のパイプ数本から
ベルヌーイの負圧の法則で、下のガソリンを勝手に
吸い上げてくれる。
んで、吸い上げた一滴にも満たないガソリンが吸気口
からチョロっと出る所に・・・さっきの上側のジェット
ニードル(針)が刺さって、一気にパァーっと霧状になる。
それの量をアクセル(スロットル)でコントロールしてる
訳です。
β(□-□ ) フムフム
コレがキャブレターの大まかな仕組み。
ただ、それだけでは単純すぎるので、中低速用の
スロージェットやアイドリング用のパイロットジェット
やチョークを引いた時にも別の細い通路からガソリンが
適切な量だけ出て来るようになってます。
・
判りやすく言うと、エンジンの吸気側にキャブレターと言う
空気とガソリンを上手く混ぜる機構があって・・・
その中は負圧利用したガソリン一滴にも満たない量を
細い管で何本も通ってる。って感じ。
なので、髪の毛ほどの通路はちょっとした事で詰まるし
ホンの僅か狭まっただけで、調子を崩す。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
っで、私のバイクも4気筒エンジンなのに、なぜか?
途中で3気筒になって4番シリンダーが一気筒だけ
失火しちゃう。
( ̄~ ̄;)ウムム
プラグの火花は出てるのを事前確認したので・・・
残るはキャブレター。
恐らくは、4番キャブレターのスロージェットか?
パイロットジェットが詰まって、4番シリンダーだけ
上手く燃料が吹き込まれてない。だろう?
って目測を付けてキャブレターのオーバーホール。
・
オーバーホールとは読んで字のごとく・・・・
細い管を一本ずつ詰まって無いか?バラバラに
分解して通路の詰まりを洗浄して取り除くって事。
(≧∇≦)b
私は学生&現役時代に独学でメンテナンスしてたので
簡単そうに書いてますが、実際にはバイク趣味でも
ナカナカ、キャブレター分解OHまではしないし、
調子が必ずしも良くなるとは言えない。
( ̄~ ̄;)ウムム
エンジンから降ろしてイチイチ分解するので、
結構な作業時間だし、ソコまでして・・・・
もしかすると原因がソコでは無いかも知れないし
セッティングも合わせなきゃいけないので、
キャブレターを触ったら、慣れて無いと余計に
バランスが崩れて調子が狂うかも知れない。
( ̄~ ̄;)ウムム
部品点数も多いし繊細。作業工賃も掛かるから
5~10年乗って愛車に施すか?どうか?
ましてや・・・35年も昔のバイクで純正部品も
無い。セッティング調整や同調調整も当時に
やった経験が無いと・・・・なかなかムズイ。
・
一度もやった事の無い素人がサービスマニュアルや
Youtube観て見よう見まねで・・は無理。
調子が良い状態(目標)を把握して無いと駄目だし、
何処が何処に影響するか?そうなる原因は何か?
判って無いと、例えば小さな内部部品を曲げちゃったり
キズを付けちゃったら・・・取り返しが付かない。
ましてや古いバイクだと、現役バイク屋でも断られるし
メーカーに問い合わせても純正部品すらない事もザラ。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
こんな事を学生の頃から趣味で独学でカチャカチャと
遊んでたからこそ、出来る事w(* ´艸`)
・
皆さんに知って欲しいのは、エコだの効率だのクリーン
だのと言う前に、このくらいの知識は知って無きゃ、
何を基準にクリーンなのか?高性能なのかも判らないし
35年前の市販バイクのキャブレター。
その当時はライダー自身が自分でコツコツ整備してたの。
( ̄Д ̄;)エッ?
今は何でもバイク屋やディーラーに持って行って
プロに頼むのが当たり前。そりゃあ数十万円掛かっても
自分で直せなきゃ頼むしかない。
逆説的に言えば、こんな精密な加工技術は日本ならでは!
こー言う技術、こー言う商品を高品質で安定供給してたから
こそ!さすが!日本の技術で世界中でもてはやされ・・・
需要があって大儲け出来たって訳。
β(□-□ ) フムフム
今や、バイク屋さんでも直せない。もう一度キャブレターを
量産するだけのチカラは日本には・・・・もう無い。
ものすごく惜しい。
廃れた訳でも時代遅れでも無い。自国民すら
理解出来ないほどにメカ音痴で不器用になり・・・
それを効率だの合理的にだので誤魔化してるから
自国の一番得意の稼ぎ頭。日本の技術の結晶を
「なんか判らん」「ややこしい」で失ってるだけ。
(ノД`)・゜・。
そりゃあ・・・コレだけの技術&絶品ですら自国民が
廃れ忘れちゃうくらいなら・・日本はドンドン弱くなるw
┐(´д`)┌ヤレヤレ
メカや機構も判らん癖に!って叱咤したいのでは無くて
何でも説明書も読まず、イージーだの便利だのエコだの
言ってると・・・・大した事も無いモノに大金使ってたり
折角の世界が真似できないような技術も軽視して失う。
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
日本の技術が廃れだしたのは、自国民が軽視して
無知なのに好き勝手言い出し、不器用を逆手に
偉そうになり出したからなの。
もう今更、若い世代には伝わらないし、何となく
便利で、使いやすいとされるモノを使い踊らされる。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
本来の10分の1の機能も使いこなせないスマホに
月額幾ら払って、どれだけの時間を浪費してるか・・・
単純にGAFAに「ギブミー!チョコレート」並みに
与えられたモノで中毒化してるだけでは・・・
そりゃあ・・・益々日本の技術は失われる。
・
時代の流れもあるけど、キャブレターはコツが要って
難しいけど、とても簡素で考え抜かれてるし、燃費や
クリーンな排気、エコなんかで見ても・・・
インジェクションが100倍勝ってる訳でも無いの。
その差を強調するのは「無知」だからなのw
┐(´д`)┌ヤレヤレ
35年前でこの技術水準よ?もし続けてたら・・・
キャブレターでもまだまだ世界を席巻できたのに・・・
まぁ・・・惜しんでも仕方ない。
私がメカ好き&キャブレター好きってのじゃなく
今の時代、10人に話しても全員に伝わらないw
ウワベの知識や歴史は知ってても、実体験が少な過ぎて
どこまで行っても「空想&想像域での妄想」にしか成んない。
・
例えば木工の技術、彫金の技術、鋳物の技術、
日本食の技術、大工の技術、左官の技術、民芸品や
工業製品の品質・・・その全てに言える事。
・
知識は頭の中に詰め込んで完全武装する為のモノじゃ無い。
生きて実際に体験してこそ!ウワベの触りじゃ無くて
深く知って体現してこそ意味があるの。
私の周囲にもバイク弄ってる自称メカ好きや整備士も
居るけど・・・本当にキャブレターの構造や意味、
性能を理解してる人って殆ど居ない。
(ノД`)・゜・。
私は現に弄ってて、既にOHは完了して、バイクは
絶好調♪費用もガスケットパッキン代程度で完璧に
直してます。
古いバイクでセコく安価で修理では無くて、
自分で出来るから、愉しいからやってる。
「ちゃんと直って嬉しい」「安心だ」のレベルが
修理に出してお金払う何倍も実感としてある。
・
若い時に好きな事やらせて貰えたからだし、
自分でやってるから何の躊躇もなく挑める。
コレってホントに大事。
35年前の純正部品すらほとんど無いバイクを
自分でキャブレターOHして完璧に直せた♪
ヽ( ´ ▽ ` )ノ
こんなの100万円のバイク買っても味わえない。
また違うエンジンもやってみたいなぁ♪とか思うw
(* ´艸`)ワクワク