ジェットクーラー

CNC切削やレーザーの稼働を進めてると加工部分の

蓄熱問題に苦労します。

具体的に言ったら・・・CNC切削だったら回転する

エンドミル(ドリル刃)が切削時の摩擦蓄熱で

ドンドン高温になる。

( ̄~ ̄;)ウムム

当然、切削ドリルが高熱になると摩擦抵抗が落ち

切削効率は極端に落ちるし、刃の寿命も焼きが入って

劣化するし切れ味も落ちる。

β(□-□ ) フムフム

また、刃を使わないレーザーも(通常時でも)

エア噴出で表面を吹き飛ばしながら照射深度を

深く保ってはいるが、コレも部材が分厚くて

照射深度が深すぎると内部蓄熱して・・・・

最悪、カットした後でジワジワ燃え出してしまう。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

要は加工適時に局部的に「出来るだけ低温の送風」が

必要なの。

CNCの場合は切削冷却潤滑油で濡らす方式もあるんだけど

それだと加工物が水と油でベチャベチャになる。

レーザーの場合、照射部が濡れると吸熱してしまい、

焼きムラ&切れムラが出てしまうし、上記と同じく

後の掃除が面倒。

っで、「ジェットクーラー」なるモノを導入。

手のひらサイズのエアー工具の一つで「エアクーラー」

「ジェットクーラー」「渦動理論式冷却器」とか

言います。コレだけで1万円以上する高価な部品です。

(*´σー`)エヘヘ

手前のソケットにエアーコンプレッサを繋いで高圧

圧縮空気をこの筒に流します。

すると前の青い口から冷風が噴射して、後ろの

赤い口から熱い空気が排出されます。

電気も動力も使わず、渦動理論の渦だけで

圧縮空気を17~35度ほど急速冷却します。

不思議でしょ?

まぁ、確かに〇〇法則や〇〇現象では無くて

〇〇理論系はマユツバが多いし、多少の効果は

あるんだけど、誇大表現ってのが良くある。

コレも実際さすがにマイナス35度も下がらない。

(*´σー`)エヘヘ

「断熱膨張」って言う原理を使ってるのですが

ホンモノのクーラーやドライアイスみたいに

劇的に・・・と言うよりあると無いとでは

程度の冷却効果です。

原理の理解は物理知識が必要なので割愛しますが

渦動理論と言って空気を音速の渦で圧縮させ

その膨張熱(断熱膨張)で冷却と排熱を分ける仕組み。

流体力学とかジェット工学みたいなモンで

コレでホントにコンプレッサーからエアを

送るだけでホントに多少、温度が下がる。

工場のこー言う加工してる所にピンポイントで

冷却する用に、かなり昔からマユツバ的に使われてます。

ただ、こー言うウソみたいなホントの原理と

単なる思い込みのマユツバ詐欺商品って、物理

知識が無いと見分けがつかないらしい・・・

( ̄~ ̄;)ウムム

「なんか知らんけど、そうらしい?」みたいなw

理解出来ないものを知ろうとせず「そう言う事」

として無理やり鵜呑みにすると、ありもしない

原理に「もしかしたら?あるのかも?」で

騙されてしまいます。

私は、この機構は知っていたし、渦動理論は理解

出来てましたが、実際に市販のコンプレッサーで

効果的な断熱膨張が起きるほど音速旋渦を作り出して

冷却風分離出来るのか?知りたかったwって

言うのもあります。

実際に買って使ってみて「おお!マジに冷える!」

って実感する。

世の中には本当のようなウソも、ウソのような

ホントの事もありますし、厄介な事に疑わしいモノほど

「認知バイアス」で信じ込みやすい。

だからイチイチ先入観ゼロで実感するのが手っ取り早いw

コレが騙されないノウハウで、

経験で新しい発見や応用アイデアが常に養われます。

実際、1馬力ほどの市販コンプレッサーでも

十分冷えますが、圧縮空気の圧力が高ければ高い程

(旋渦が音速に近付くので)冷えます。

ただ、吐出し続けるとコンプレッサーは回りっぱなし

だし、このジェット旋渦の気流音もウルサイので

使う用途は限られますが(だから一般向けでは無い)

送風に割り込ませてエアだけで冷却出来てしまうので

冷却送風機構としては便利です。

ヾ(*´∀`*)ノ

↑っと・・・・これでも私は真実を知って実感しますが、

この文章を読んだだけでは、「らふは嘘は言ってない

だろうし本当に効果があるんだろう」は理解できても、

所詮は「ご自分で買って使ってみないと真実や実感」は

どうやっても得ようが無い。

この実際に感じる実体験数が現代人は圧倒的に少なく

チャットGPTでも最新AIでも推測しか出来ず模倣出来ないの。

ココで色んな雑学めいた事もネタにしますが、こういう

新しい知識や知見って、本当に面白い。

「あー、そんなの知ってるよ」は何の自慢にもならず

コレを理解してあんな事やこんな事に応用しようとか

が面白いの。

雑学は着飾る武装では無い。

数多の思考選択肢を増やす為でもあり、全く違う

別々の知識との融合の手段なの。ホントおもろい。

工場などではコレを作業着にエアチューブを介して

装備して一人用クーラーとしても使えるらしいから

暑くなったら、ソレも試してみようかと?

(* ´艸`)

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