日別アーカイブ: 2018年11月4日

新たな折り畳み机(* ´艸`)

えーっと・・・・

以前、ウレタンコーティング不良から、

再度、全工程を戻ってコーティングが出来た机

ですがぁ・・・・(´~`ヾ)( ̄Д ̄;)エッ?

どーにも折り畳みロックの強度が足りない。 ( ̄~ ̄;)

脚が弱いのではなく、受ける相手側の天板裏面が(軽量化の為)

木質が柔すぎる。┐(´д`)┌

鉄板やマグネット鋳込みなど・・・アレコレやってみたけど

やはり絶対的な強度が足りない。

つまり、なんとなーく・・・しなる分、微妙にぐらつく。

( ̄~ ̄;)

なので・・・・今回は破棄して断念((≧∇≦)bキッパリ!( ̄Д ̄;)エッ?

依頼者様に詳細を伝え・・・ご納得頂いて(´~`ヾ)アザース

全く違うアプローチで再度「カチっ!」っとした頑丈な

折り畳み机を作り直す事にしまーす♪ヽ( ´ ▽ ` )ノ

ただ、予定納期よりも延びますし、ハッキリ言って

完全に赤字になっちゃうのですが(´~`ヾ)

「世の中に無いものを創る生業」では絶対に起こる事。

┐(´д`)┌シャーナイ

久々の「はい!もー1回最初から!(≧∇≦)b」です。

つ~訳で、今回はサイズは同じで、市販のMDF製の

折り畳み机新品をベースに、サイズ&高さ&色などの仕様を

改良して製作します。(≧∇≦)b

やはり重くなるのですが、補強ビームを入れない構造上、

無垢一枚では5万円は超えますし、微妙に反ってくる筈。

それよりも、やや重くても許容範囲の重さで、薄さと

カッチリ感を重視=MDF併用って事です。(≧∇≦)b

つ~訳で、新品のMDF市販品を買ってきて・・・

早速、分解(≧∇≦)b( ̄Д ̄;)エッ?

んで・・・市販MDF天板をサイズ調整&剥き直して

強靭な天板を作り直してます。

今度は一般的な単独脚&ロック金具機構なのですが、

無垢杉材で新たに天高が400になる脚を新造。

計算上、放射状に配置すれば、なんとかギリギリ

畳んだ脚同士が当たらずに畳めるはず。φ(°ρ°*)チマチマ

ただ・・・・ベースの市販MDF机もそれなりに高額で

見た目は木に見えるんだけど・・・・

実際には天板はMDF板に木目プリントだし・・・・

脚も、よーく見ると集積材。恐らくはポプラ系。

つまり、扱いやすくて安価だけど・・・・

カナーリ、無理くりコストダウンしてますし、これは

木製家具か?っと言うと正直、微妙なライン。

嫌味では無く、価格が下がってモノが購入しやすい

と言う事は、それなりに元々の品質&材料は下がる。

┐(´д`)┌

¥8千円~¥1万円でも、ソコソコ値段がするモノ・・・・

だけど、実際には無垢材の机は、そんな安価では

作れない。世界的企業でもメーカーでも・・・

だから「木ではない代用品」で賄う。

決して批判では無く、それはそれで良いと思うし

私が見ても見間違うほど、実にリアルな製品もある。

それで事が足りるのであれば、当人が納得してるなら

それで良いと思います。

「時代のニーズに合っている」って事ですから。

(´~`ヾ)

ただ、それが世の中に蔓延し過ぎて、木でも無いのに

木だと思ってたり「この位の価格だろう」と言う相場が

木では無い代用品だらけの場合、価格だけでなく、

機能まで木では無いモノに理想を重ねると・・・・

そんなもん、出来ません。作れません。って事になる。

( ̄~ ̄;)

本来、結婚して家具を一式揃えるのに、もし代用品を

使わなければ1千万円は軽く超えてしまう。( ̄Д ̄;)エッ?

そんなのは一般家庭には無理な話。

だから、20万円の立派なクローゼットでも実際は

MFD&木目プリント合板製だし・・・もし無垢材で

手作り木工家具だったら、そんな額とは桁が違ってくる。

住宅もそう。なんでもそう。時代に即して価値観に則して

素材(マテリアル)が変わったり代用品で賄う。

数多の店舗やブランドショップの陳列什器ですら、

木に見えてるモノの殆どが実はMDFなどの代用品。

┐(´д`)┌

カラーBOXなんかだと判ってると思いますがぁ・・・

ご自分の家のダイニングテーブルの裏面見れば判ります。

値段も結構したけどなぁ?・・・・あれれ?まさか!

木じゃない?えっ?タンスは?システムキッチンは?

クローゼットは?学習机は?あれ?あれれ?ってなる筈。

(´~`ヾ)

MDFは木の屑を固めたモノ・・・でもあるんだけど、単に

コストを落とすだけでなく、裁断して木の繊維方向性を

無くす事で(絶対的な強度やしなりは無いモノの)

反りや捻り、製品誤差や強度ムラは一切関係なくなる。

安定した性能の安定したピシっ!っとした量産には向いてる。

また、部材を元から製法出来ると言う事は、ロスが無い。

10mであろうが100mであろうが、殆ど無駄が出ない。

決して劣っているだけでは無くて、理に適ってる訳です。

木の代用どころか、木には無い素晴らしい特性を持ってる訳です。

良い悪いでは無く、それを無垢材と比較したりしようと

する事自体が、本来はおかしい。

コタツの天板はMDFだから実現してる訳で、あんなの、

もし無垢木材だったら幾ら掛かるか判んねーし、温度変化が

多すぎて確実に反るか?割れて来る。重くて持てない。

だから、例えば

「あの市販の折り畳み机ってあるじゃないですか?あれを・・・」

っと言ってること自体、えっ?ソレ木じゃないから

その程度の価格で市販されてるんですよ?それと同じ性能

(重量や強度)で無垢材では実現出来ませんよ?

って話になっちゃう。┐(´д`)┌

もし、私が無垢材に拘るマニア向け木工だったら・・・

そうかも知れないけど、私は違う。MDFにもMDFの技術や

加工方法や利点があって、何かのマテリアルに執着せず、

依頼者の要望やニーズにあった材料で創れば良い。

と思ってます。

逆に言うと・・・・

そうじゃないと「MDFだからこその一般市場価格」の

2倍以内で創るなんて無理。

MDF製で1万円のを、無垢材で創ったら10万円だったら

差額9万円分の付加価値を見出すなんて不可能でしょ?

┐(´д`)┌ソーイウコト

ただ、それに囲まれて育った若い世代は無論、

それに慣れちゃってる現代社会に理解を求めるのは

難しいけど「木製だと思ってるモノの大半が、実は

MDFや合板、段ボールに木目フィルムやプリントを

施したもの(だからカラー変更が容易にゃの)か?

安価で弱いポプラ材を樹脂コーティングしたモノ」

だったりします。

一般大衆が買える範囲は、知らずにほぼ置き換わってる。

20年前の家具・・・・の中身は殆どがMDFか圧搾合板。

リメイクしようにも使いようが無いし、タダで貰っても

ただの粗大ゴミ。って事になっちゃう。

家屋もそう。木じゃないモノの方が圧倒的に多い。

言ってしまえば、だからこそ「断捨離」と称して

捨ててしまえる程度の代用モノだと理解すべきです。

(´~`ヾ)

無垢材を正当化したいのでは無く、それはそれと

判った上で、利便性やコストと相談して、数多の

マテリアルから、それに適したモノを選ぶ時代に

なってるんじゃないかな?って思います。

ヽ( ´ ▽ ` )ノララーン

素材としてマテリアルが違うんだから・・・

「木製家具」と「MDF家具」と言うジャンルを別に分ければ

良いんじゃねーかな?(´~`ヾ)

んま、そーなると木製家具屋じゃないトコロが出て来たりw

とは言え、MDFは木材に似せてるし木工屋も同じ設備で

加工出来ちゃいますからね。(´~`ヾ)

ココをご覧の皆さんにも異論は無いと思うけど、

しかし、思ってる以上に世の中ではMDFを木製だと

思い込んでる場合が実に・・・実に多い。

そりゃあ机の脚や座面くらいは木ですよ?

だけど一番コストが掛かる天板が・・・って話。

( ̄~ ̄;)ウムム

パネル&平面板状ってのが、ほとんどMDFに置き換わってる。

机だったら、天板に大半のコストが掛かっちゃうので・・・

これを説明して理解して貰うのが・・・ナカナカ大変で

何処に落としどころを持って頂くか?ってのが、

その依頼の予算&価値観って事になる訳です。

(≧∇≦)bガンバルルー!