日別アーカイブ: 2023年1月5日

目標とハードル

*2022年12月14日のブログ記事から遡って頂くと

いままでの経緯が判りやすいです。

いきなりですが・・・脳梗塞で左半身麻痺&言語障害の私が

どうにかこうにかリハビリの療法士さん達を巻き込み・・・・

奇跡的回復で後遺症ゼロで退院出来そうですが、その経緯。

(´・ω`・)エッ?

強引にムチャすれば、誰でも出来るって話でも無いし・・・・

例えば病院のセンセーの言う事をマジメにハイハイ聞いてれば、

ココまで回復するって話でも無いです。

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

脳梗塞や脳出血、脳卒中全般、同じ症状&同程度の後遺症になるとは

限らず、後遺症やリハビリの大変さは患者それぞれでバラバラ。

┐(´∀`)┌ソーナノ

一か月ほどの軽いリハビリでサッサと社会復帰できる場合もあれば

半年リハビリしても半身麻痺が残り生涯、車椅子や寝たきりもありうる。

( ̄~ ̄;)ウムム

身近では親戚のおじさんや、そういや最近では半年ほど前に、

高校の一つ上の先輩も脳梗塞で入院しましたが、数か月で見事に復帰。

(*´▽`*)ホッ

ですが!特に、私自身が・勝・手・に・勘・違・い・してましたが・・・

(´・ω`・)エッ?

近代の先進医学で脳梗塞や脳出血しても「後遺症が大して無く軽傷で直る?」

のでは無く・・・・

近年開発された血栓溶解療法(t-PA療法)は、確かに心筋梗塞や脳梗塞に

即効性はあるけど、私もそうだったように「溶けてそれだけで完治」は稀。

現に私の場合、投薬が効いて一時的に血管が開通し回復したかに見えましたが

その後、再び血栓で梗塞し・・・・脳に後遺症が残る左半身麻痺と言語障害の

深刻なダメージが出ました。;つД`)

つまり、即効性だけど・・・・効き目が一時的で持続性が低い。

「医学の進歩で特効薬が?」そんな都合の良い、万能完治薬では無いの。

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

加えて血液凝固を阻害してるので脳出血など逆のリスクが異様に高く、一定の

副作用&死亡例もあるので投薬にも親族の同意が必要。リスクゼロでは無いですし

私がそうだったように再び梗塞したり、そもそも血管が開通したとて

既にタイムオーバーで酸欠&栄養不足で、その先の脳細胞が

既に壊死してたら同じ事です。(だから時間制限がある)

何度も言うが・・・万能の即効性の完治薬って程でも無い。←コレ大事!!

なのに数十年前では一般的に見られた「ちゅうぶ(中風・中気)」と呼ばれる

脳卒中による半身麻痺や手足のこわばりや震えの後遺症患者が激減したのは

特効薬では無く、「リハビリの技術の進化」なの。

(´・ω`・)エッ?

つまり、特効薬で労せず後遺症患者が減ったり、完治するのでは無くて・・・・

「(努力で)リハビリをちゃんとこなせば」後遺症が無くなる可能性がある話なの。

(´・ω`・)ハァ???

その昔は脳卒中は高齢になれば当然的な病気で、後遺症も残って当然。

ココで、センシティブで言葉を選ばなきゃなんないのは・・・

「脳の壊死ダメージ部位や深度で、後遺症や治療深刻度がマチマチ」なの。

深刻な後遺症が残ってる方々がリハビリを頑張らなかったのでも無いし

後遺症が残らず完治が血のにじむリハビリに耐えた結果とも言えない。

右脳と左脳でも後遺症の出方が違うし、四肢の手と足の麻痺ダメージが同じとも

限らない。どんなに念じても全くピクリとも動かない患者も居れば、

機械的な電気信号を補助的に送れば少しずつ機能回復する人も居る。

同じ時期に脳梗塞で複数入院してきても、自分と全くダメージや症状が同じ患者は

居ない。と思っても良いくらい。

また左脳(右半身麻痺)だと半身麻痺が逆なだけでは無く、言語障害では無くて、

認知機能とか記憶側、計画性や思考に損傷が出る。

何故か?脳梗塞は左半身麻痺&言語障害の右脳が圧倒的に多いのだが・・・

右半身麻痺は言語は普通に喋れるし、左半身より相対的に歩行困難っぽくない

けど、脳ダメージが認知や記憶側だから、どちらにしても厄介。

それと、更に細かく分けると私は左手の薬指&小指のダメージが他の指より

深刻だったり・・・・・全体的に呂律は回らないけど、ラ行は言えるのに、

サ行が極端に(いまだに)言いにくいなども違いがでる。

つまり、ダメージ&深刻度は一定では無いし、深刻度もリハビリ療法も一定では

無く、一人ひとりダメージ深刻度で出来る事と出来ない事に差があり、単純に

リハビリ患者を進行度で比較できない。

ですが、上記のように「特効薬では無くリハビリ療法が確立されてきた」ので

年々、発症若年化してるのに後遺症患者が減って来てる。

ってのが真相です。こうなるまで私もリハビリなんて軽視してたw

ただ、心構えや頑張りようでリハビリ成果&後遺症には差が生まれる。

(´・ω`・)エッ?キッパリ!”`ィ (゚д゚)/

私の場合、脳MRI画像から専門医が診断するに「相当に(特に左手)ダメージが深く、

リハビリしても、残念ながら左半身(特に左手の)後遺症は残る筈」が、

今やリハビリ成果で何と!健全者並みにラジオ体操が普通に出来て、

(現在進行形ですが)恐らく退院前に「縄跳びが飛べる」までに

奇跡的な回復の予定。

「ココまで、回復できんの?」ってのがキーワードw

まだ後ですが、私の担当作業療法士は、今回の私のリハビリ成果を

学会で発表するらしいです。(成果発表に私の同意書も付けましたよw)

そのくらい稀な事で、自慢と言うより「やれば出来る」のお手本って感じ。

(*´▽`*)

実際、私は、あの日から絶望でリハビリの可能性をあまり信じて無かった。

確かに歩けるほどには回復するだろうが、後遺症は残るし、今までの

木工の仕事は続けられないだろうと悲観的に予想してた。

それが、脚立も乗れて、また内装仕事も出来たり、木工でさまざまな

モノつくりが出来るかも?っと明るく復帰を目指せるまでに回復出来たのも

すべて、私の気構えひとつです。

自分だけでなく、担当のリハビリ療法士3名に笑われてしまいそうな

高い目標を具体的に示して、一緒に巻き込んで頑張って来た。

(*´▽`*)

「退院までにラジオ体操を健常者並みに出来るようになりたい!」

コレが現実に達成できそうなら・・・・次に

「出来れば退院までに縄跳び10回飛べるようになりたい!」

更に足のリハビリの新たな目標として

「退院までに反復横跳びの健常者の平均回数に匹敵したい!」

「退院までに「スキップ」してみたい」とドンドン退院までの

リハビリ課題に追加目標を立て・・・・

(* ´艸`)

目標を達成出来そうなら、更にハードルを上げていく。

実際にソレに向かって努力し、退院までにギリギリ全て達成出来そうです。

(´・ω`・)エッ?スゲー!

もちろん、普通はこんな目標なんて聞かれないし、おバカな患者の妄想に

付き合ってメニューを工夫するなんてリハビリ療法士さんも暇では無いですw

どちらかと言うと、民間病院だし、リハビリは入院患者に運動を強いる事に

なるので、ニュアンス的には「そうまで回復出来ればベスト」的なおぼろげな

(出来たら良いよね?的な)目標しか建てないです。

しかし・・・

上記のようにリハビリは患者の症状によって療法が微妙に違いリハビリ療法士も

年齢が若く、手探りと言うか患者の力量を観ながら出来る範囲の課題を与える感じ

だったので、思い切って「何でも死ぬ気で頑張るから今、出来る限界ギリギリ」を

具体的に掲げてリハビリ療法士さんが「いや・・待てよ?コレはマジで・・」っと

応援したくなるように巻き込むように進めました。

(*´σー`)エヘヘ

現に「昨日できなかった事が(その後の自主トレで)今日出来るようになってる」

成果が私もリハビリ療法士さんにも、やる気を出させ、もはや悪乗り(* ´艸`)に

近い「こんな事も出来るんじゃないですか?」的にハードルを上げて来てます。

コレは私だけの独りよがりだけでは無理だし、リハビリ療法士さんも本来は

危険のない無難な範囲のトレーニングメニューに終始します。

なので、私ならではの「巻き込み術」ですね。

前にも書いたように「リハビリ」は私、自分の為です。

後遺症が減り、家族の介護負担が減ったり、何でも人に頼らなくても

自分で日常生活が出来る事は、惨めさも遠慮も無く「精神的にも強く」

生きられます。

発病して障害が出れば、誰もが後遺症や、自分の出来る事の限界と言うか、

ある種の「諦め」を考えるのですが・・・・

その諦めがある種「一番低いハードル」であり、欲張って高望みすれば

それだけ辛いが後遺症も少なく「得るモノも大きい」訳です。

リハビリの療法士さんも病院も、商売で患者はお客さんですから

そこまで無理強い出来ません。

「貴方のダメージ具合なら、もっと良くなる筈」で望まれても無い

厳しいリハビリに耐えろ!なんて言えませんもの。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

普通は「後遺症も残って当然ですし・・・・このくらい回復すれば上出来では?」

的な妥協点を探っちゃうもんです。

ただね?本当に互いにソレがベストか?本当にリハビリ後の人生にとって

最良の回復度合いか?っつーのは、別の話で・・・

「当人がココまでで良い」と言えばソコまでで「当人の頑張り次第」

ですが、商売ですから病院側からソレの上限ギリギリには嗾けてはくれません。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

ホント、もうコレは「何処まで望みを捨てずに頑張れるか?」で

それは年齢や脳ダメージ度合いで、随分と差が出てナカナカ自分も

医師側も「だいたいの回復目安」は本来の半分、50%弱ってトコロ。

期待し過ぎて絶望もマズいし、かといって軽すぎるリハビリメニューで

本来回復しうるよりも下回る回復しかしないで退院もつらい。

正直「何処まで回復出来るのか?」提示してくれれば・・・・

( ゚д゚)ウム

言ってしまえば、誰でも「回復するなら多少辛くとも・・・頑張る」

だろうが、ソレは学校の成績と同じでw

本人のやる気次第で東大にも行けるし、三流の専門学校止まりも

あり得てしまう。厳しいようだけど人生、何度もその場面と出くわすw

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

ソレが「自分で目標を掲げ」→「ハードルを上げる」事で

この現状把握とフィードバックと言うか・・・絶妙な目標設定との

バランスが大事で、ソコにメチャクチャ注力してます。

(*´σー`)エヘヘ