日別アーカイブ: 2024年3月11日

試験火入れ(* ´艸`)

っと言う訳で、連続して作業しに行って、翌日には

完成して「いよいよ火入れ」テストです。

何を見たいのか?っと言うと、先ず窯のサイズです。

ピザを焼くスペース、縦横寸法もそうですが特に「内部高さ」。

手作りピザ窯に良くあるのは(窯内は袋小路になるので)

出来るだけ作業しやすいようにドーム状の窯内部の高さを

高く設定したくなるけど、そうなると窯温度に重要な

天井や壁面の耐火レンガに蓄熱した輻射熱から遠くなる。

おさらいなんだけど、ピサ窯や薪オーブンと言うのは

薪を焚いて窯内の温度を上げ、熱エネルギーを耐火レンガに

蓄熱させる事で高温に保ち、その輻射熱で香ばしく焼くのね。

つまり、輻射熱と言うのは、真夏のアスファルトの照り返しや、

石油ストーブのミラー背面や岩盤浴みたいな事で、直接の

炎の火力では焼きません。

間接的にジリジリと・・・炎が見えないのに「あっつい!」って

言うアレね?アレが大事なの。

つまり、窯内を広く大きく高くとれば、それだけ蓄熱したレンガからの

輻射熱効果も薄れちゃうの。

こればっかりは大は小を兼ねない。

無駄に大きいと温めるのに蓄熱時間も燃焼燃料も沢山必要。

どっちかと言うと、スグに高温に温めて、その高温を出来るだけ

窯内の耐火レンガに蓄熱させて保温して放熱を防いで、出来るだけ

高温輻射熱を維持して・・・ササッっと早く焼く。

のがピザ窯の基本です。

私が目指してる窯の炉内部(上部)温度は約400度。

逆に言えば、パンをジックリ焼いたりオーブンのように

内部まで熱を入れるのは苦手。

なので必然的に160~200度でジックリ焼くパン生地は

窯温度が下がってからの過渡期にしか焼けず、稼働中は

薄くてササッっと焼けるクリスピー生地が主体になります。

その200度の温度差を薪だけで管理するのは無理なので

終わり頃だけパン生地も焼けるかなぁ?っと言う感じ。

ピザ窯を上段にはピザを焼くスペース、その下に

追い炊きする火床の2段式にしてるのは、その為。

β(□-□ ) フムフム

実際、数日間、アレコレ試行錯誤してますが、温度を

一定に保つのが凄く難しく、薪を足してもスグに温度が

上がるのでは無くてタイムラグがあるので難しい。

例えるなら・・・

踏んで2秒後に一気にアクセル全開になるドッカンパワーの

ギクシャクしたクルマで、何とか安定して速度維持巡行

するような感じ。常に先読みしながら先手を打つような

独特の難しさがある。

んま、完成後の窯は、周囲に保温も施すので、ある程度は

緩やかになるし気温も上がって安定してくれば楽にはなると

思うけど・・・・

燃やしてもドンドン冷めていく冬場はホントに難しいだろうなぁ。

(*´σー`)エヘヘ

コレも見聞きするより自分でやったら、スグに実感できますが

Youtubeみたり参考雑誌やブログを見るだけでは掴みきれない。

「たぶん・・・難しいんだろうな?」の憶測の予想は全くの無意味で

実際にやってみて「うわぁ、コレ、マジにホントに難しいな?」と

体感で知る事が大事。

ぶっちゃけ、燃料コスト面や温度調整の安定を考えたら

LPガス式や電気窯の方が遥かに焼きやすい。

でも、やはり薪で焼いた方が美味しく感じるし、何でも楽で

イージーな方向では無くて、難しいのも楽しみの一つ。

(* ´艸`)

数日の燃焼テストのお蔭で、予想に憶測成分が殆ど無くなって

「やっぱ、コレがネックか?」とか「あー、なるほど」と

概要が掴めた感じ。こりゃあ、カナリ保温も重要だし、燃料の薪の

材質(木種)も大事って事が理解出来た。

まぁ・・・予想はしてたけど処分に困る地元の柿の剪定枝は、

有効活用としては良いんだけど、ホントに燃焼温度が低い。

燃え残るのに燃えてる温度も低いし、持続時間も極端に短い。

( ̄~ ̄;)ウムム

私の木工の廃棄物は杉やヒノキ、松などの針葉樹で、

蜜、油分の多い良質木質が多く、燃えると一気に

高い温度に上げられるんだけど・・・・・

今の木工の廃棄ゴミでは追いつく訳が無く当然、燃料

としてのコストも高くなる。

徐々に判って来ると、次々と問題が浮上してくるので

まだまだ色々と試さないとダメですが、面白がって

テストしてるので楽しみ♪

ヾ(*´∀`*)ノ