木製車輪の話

えーっと・・・カナリ以前に私が創った「木製車輪」。

覚えてる方も多いかな?

(´~`ヾ)アレネ?

当時は、自分でアレコレ考えて、それで睡蓮鉢の

メダカ蓋なんて商品も生まれた訳ですがぁ・・・

その元になった「木製車輪」ね?

(≧∇≦)bアレネ?

元々、山車や馬車などの車輪は、昔は木製だったの。

っで幾つか技法と言うか作り方があるんだけど、

実は本当はもっと難しいの。

(´~`ヾ)ソーナノ

っで、独学で簡素化して自作してたんだけど、

その上で「平面強度」ってのがもの凄く重要なのね。

β(□-□ ) フムフム

要は円形に創るのも難しいんだけど、単体で

シッカリ真円度などの精度を出しつつ、円なので

360度の全方向からの応力に耐える事と・・・

それより大事なのが、真っ平らで、その円盤が

シッカリ頑丈である。コレが難しいの。

(≧∇≦)bダイジ!

っで・・・あの投稿記事以来、ずーっと周期的にw

制作会社さんからの木製車輪の問い合わせがあるの。

β(□-□ ) フムフム

っで・・・毎回、「いや・・ソコ重要じゃないよ?」

って勘違いが多くて説明が面倒なのでネタにします。

(* ´艸`)アハハ

大抵は「什器として木製ワゴンを製作しようと思い

車輪の部分は(私のを)制作を依頼したいのですが・・」

って感じ。っで、ググってクラフトらふを知った的なw

β(□-□ ) フムフム

ただね?この時に「円形の木製車輪って見栄えが良い」

「円形に創るのは難しいだろう」と言う事で聞いてるけど

先ず、荷台ワゴンで左右1輪ずつの2輪ワゴンだとすると・・

その荷台の下部にアクスル(車軸)を設けるのか?

リアカーみたいに荷台の中心辺りにアクスルを設計

するのか?で全然変わって来る。

つまり私に木製車輪を依頼する前に、本体制作は

箱みたいなモノで簡単だろう?ってトコロね?

( ̄Д ̄;)エッ?

一番簡単なのは左右の車輪を繋いで、荷台の底裏に

パイプ等でアクスルシャフト(車軸)を保持させる方法。

ただ、この方式だと、昔からの「大八車」と同じで

荷台が車輪半径(車軸)より上になってしまい、

シーソーみたいに不安定になるし腰高になる。

β(□-□ ) フムフム

これを解消したのがリアカーで、車軸が荷台底面より上

つまり箱状の荷台の真ん中に設計する方法。

たぶん、恐らくは殆どの人が車輪付きのワゴンで

連想するカタチ。だけど・・・この方法だと

車軸を上に持ってきて左右独立で保持するので

「アクスル(車軸)取付強度がバカ程必要になる」の。

( ̄Д ̄;)エッ?

車体を真横から見て想像すると、取り付けた車輪の軸に

車体の自重が乗って、車輪の接地面で支えてる?・・・と

勘違いしちゃうけど、真正面から見ると、左右の車輪で

支える=体操選手みたいに、左右に伸ばした両手だけで

体重を支えるのと同じ事になるの。

自動車のタイヤも同じで車体の重量は重力で下向きですが

それを途中で腕立てしてるような支え方になるの。

β(□-□ ) フムフム

つまりね?円形の車輪うんぬん以前に左右のアクスルシャフトが

その本体の重量を支えられるほど強靭&精度が無いと駄目。

「あわよくば、少し車輪で転がして移動出来たり・・」

で難易度が爆上がりしてしまうし、私に求めてるのも

「木製でイミテーション目的の円形の車輪」とは次元が

違ってくる。

例えば、箱状の荷台の左右にボルトで固定するだけ?では

車輪が重量で「八の字にハチかろうとする力」をアクスル

固定部だけで保持出来なきゃ駄目。

車輪に掛かるチカラも円形を立てた真下に重心が

掛かるのでは無くて、車輪の中心から内向き&外向きの

バランスを保ってこそで、先ずハチかって車輪の下半分が

異様に斜め下に押される(本体重量全て)の応力が掛かって来る。

( ̄Д ̄;)ソッカァ・・

左右のアクスル(車軸)を棒で繋ぐ必要は無いんだけど、

それぞれ車輪を独立させると、広がろうとする応力に耐えにくく

更に不安定になる。

β(□-□ ) フムフム

だから、リアカーとか簡単に見えてるけど、ソレはモノを創る

難しさを知らないから。自動車のタイヤだったら、1トン近い

重量を前後左右のアームで伸ばした先のタイヤで受け持たせてる。

数多に当たり前のように存在してるけど、カナリ難しい事なの。

まぁ・・・一般人では理解出来なくても良いんだけど、

制作会社さんが「荷台&本体は自社で製作しますが・・」の

ソレって、ムチャクチャ難しい事を言ってるよ?って話。

β(□-□ ) フムフム

つまり、箱状の荷台と引手を取り付けて・・・・後は適当に

木製車輪を取り付けたら・・・基部ごと砕けるか?車輪に

異様な程の応力が掛かってペシャン!ってへし曲がっちゃう。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

つまり、依頼する時には、本体車重とアクスルに掛かる応力を

余程に綿密に強靭に製作するとか、私の木製車輪のセンター部に

ベアリングか?金属パイプを居込むような指定が必要。

根本の求める要求度がまるで変わって来ちゃうの。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

たった一人で押せる可愛らしい販売什器の木製ワゴンでもね。

「そんなに頻繁に押し引きしませんので・・」でも閉店&開店の

度に押し引きしますし、今度は左右独立なら問題無いけど

左右アクスル連結させると「駆動差」を吸収出来ない。

いわゆる自動車で言うデファレンシャルギアが無いから

少しでも左右に動かそうと思っても、内輪差を吸収

出来ないので、2輪どちらかの車輪を引き摺りながら、

接地面から斜め進行方向に捩じる応力が掛かっちゃう。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

つまり、少し切り返して左右に動かしたいだけなのに

車輪をニジくるようにへし曲げる応力が働く。

( ̄~ ̄;)ウムム

そりゃあ、左右に移動させるたびに男性社員に持ち上げて

貰えば負担は掛からないけど、そんなの販売員に無理w

判んないから、そのままギコギコやっちゃうと・・・・

もう自転車の車輪よりも強靭じゃ無いと先ず折れる。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

んね?たった・・・これだけでもムチャクチャ難易度が

「荷台や引手を作って、後は車輪を左右に付ければ・・」

の想定してるモノと実際のモノ創りは全然違ってくる。

以前に書いたように「簡単だろう?」と安易に思えるからこそ

斬新なクリエイティブが創造出来るんだけど、どうしても

近年「モノを創った事が無い」大人が増えて(私にしてみれば)

こんな単純な事も判らなくなる。

例えば(運送できないので承りませんが)私が木製車輪で

販売用のワゴン丸ごとを創るならば、先ず上記がネックで

車軸受けを金属で精度と強度を重視して設計しますし、

「アクスル(車軸)の受け側にどう強度を持たせるか?」

かなり労力とコストを割くと思います。

木製車輪が幾らで創れるか?納期は?の前に、

ソコがご理解頂けてないと(アクスルシャフト&軸受けの

強度不足で)車輪が折れたり捥げたりしてしまう。

軽い筈なのに重過ぎて押せないなんて事もありうる。

β(□-□ ) フムフム

つまり「その位は先に想定してから問い合わせてね?」

となっちゃう。

それならば「車輪があわよくば回って押せて・・」なんて

机上の空論は清く諦めて、車重を見えない位置で別に支えて

ベニヤ板で円形に切った板に木を貼り付けて車輪に見立てた

方が余程に製作費が抑えられて現実味がある。

って事になっちゃう。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

モノ創り舐めんなよ!なのですが、無知だからこそ、

ソコまで想定が及ばず安易に考えてしまう。

(ノД`)・゜・。

でも、安易に考えられるからこそ!「あんな事や

こんなのになってたら可愛いんじゃね?」って

想像力も沸くの。

( ̄~ ̄;)ウムム

ただ、近年モノ創り、モノの原理や構造が判ってない大人が

増えてて、有難いご依頼なのに・・断ると言うかイチイチ

説明しなきゃならない。問い合わせてるメール文言で

だいたい、どの程度まで理解してるか?見て判っちゃう。

理解してたら言わない言葉や単語を使ってしまう。

( ̄ω ̄;) ギクッ!!

そりゃあ・・・断りたいんじゃ無くて承けたいんだけど

「もうちょっと勉強して来てよ」って思うの。

言葉は悪いけど・・・正直なトコロw

それならば・・・

ワゴンを自作するのって思った以上に難しいよね。

車輪はベアリングを打ち込んで貰って真円精度も

平面強度も必要でイミテーションでは済まないから

1万円じゃあ製作出来ないよね?

その前に荷台が箱組だけだと強度が出せないぞ?

こりゃあ・・・思った以上に大変だぞ。コレは!

っと予算や捉え方自体が変わって来るんだと思うの。

出来れば「中華製のイミテーション用の木製車輪でワゴンを

作ってみたけど、一発でへしゃげた!どうしたら良い?」

って質問くれた方が、まだマシ。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

もはや、皆さんの身の回りにあるモノは自身では自作不可能な

高度で考え抜かれた市販品に囲まれてる。

β(□-□ ) フムフム

市販品と言うのは、余程に考え抜かれて出来上がってるモノで、

価格が幾らだからと見下げる位置には無いし、ソコまで

簡単では無いの。

それを安価で賄えてる事が、幸せで何不自由ない事なの。

それを知って学んでこそ!なお知識と経験に裏付けされた

上で、具現化出来るクリエイティブさ創造力が求められるの。

たった木製のワゴン、木製の車輪ごときでもね?

(≧∇≦)bソーイウコト

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