日別アーカイブ: 2012年7月21日

雨水の利用

先日のビフォー&アフターで、雨樋から雨水を取り入れて、お庭の散水に使うと言うのが

紹介されてた。

実は、雨水の散水利用と言うのは、難しい話では無く、花屋さんや農家では極々当たり前に

カナリ以前から行われてます。実際に「蘭ing」でも棟梁かっちゃんの自宅でも、もう十数年前

から雨水利用をしています。・・・っで、その利点と問題点の話。

 

まず、雨水はタダです。これは散水面積が多い&夏場の水やりでは水道代が全然!!

変わってきます。それに雨水には、水道水よりも酸素&ミネラルも多く含んでいるので

ガーデニングの散水にも、とても良いです。

ただ、雨水は「雨が降って、空気が澄んだ」と判るほど・・・つまり、空気中のチリや黄砂を

思いっきり含んでいます。雨樋から雨水を集積する場合、その面積の雨量そして、その面積と

同じだけのチリや泥も集積させるので、雨水貯水槽の底には大量の泥が貯まってしまいます。

底からドレンで泥を抜くとかしないと、そのまま水中ポンプで泥を吸い上げると、ポンプが

壊れたり、シャワー・ヘッドが詰まったり、泥混じりの水を草花に掛ける状態になっちゃいます。

あと、量販店で市販されてる1万円前後の簡易ポンプだと、水道水の水圧より「遥かに弱い」

です。(電気代も掛かりますし)

あと、日中の気温で水温がとても上がってしまいます。夏場の水やりを日中に行わないのは

当然ですよね?そうです。散水した水がお湯になっちゃって、余計に草花を弱らせます。

夕方、涼しくなってから散水します。その時に、野外放置の雨水だとカナリの高温になってる

場合が多いです。それと、大抵・・・・沢山お庭に水をやらないといけない時は晴天続き・・・。

そう!そもそも、雨水貯水槽の水も貯まってない時が多いです。(~~;)>

あと、フタをしておかないとボウフラが涌き、蚊が(近隣と揉めるほどw)大量発生します。

それと、オーバーフロー(溢れ処理)をキチンとしておかないと、豪雨のときにダダ漏れに

なったり、雨樋が逆流して溢れたり・・・・で困りますね。

 

それでも、雨水利用は良い方法だと思いますから、上記のように「水道代を安く上げる」安易な

利点ばかり見ないで、欠点もあるんだな?って知っておいたほうがいいですね。