先日のビフォー&アフターで、雨樋から雨水を取り入れて、お庭の散水に使うと言うのが
紹介されてた。
実は、雨水の散水利用と言うのは、難しい話では無く、花屋さんや農家では極々当たり前に
カナリ以前から行われてます。実際に「蘭ing」でも棟梁かっちゃんの自宅でも、もう十数年前
から雨水利用をしています。・・・っで、その利点と問題点の話。
まず、雨水はタダです。これは散水面積が多い&夏場の水やりでは水道代が全然!!
変わってきます。それに雨水には、水道水よりも酸素&ミネラルも多く含んでいるので
ガーデニングの散水にも、とても良いです。
ただ、雨水は「雨が降って、空気が澄んだ」と判るほど・・・つまり、空気中のチリや黄砂を
思いっきり含んでいます。雨樋から雨水を集積する場合、その面積の雨量そして、その面積と
同じだけのチリや泥も集積させるので、雨水貯水槽の底には大量の泥が貯まってしまいます。
底からドレンで泥を抜くとかしないと、そのまま水中ポンプで泥を吸い上げると、ポンプが
壊れたり、シャワー・ヘッドが詰まったり、泥混じりの水を草花に掛ける状態になっちゃいます。
あと、量販店で市販されてる1万円前後の簡易ポンプだと、水道水の水圧より「遥かに弱い」
です。(電気代も掛かりますし)
あと、日中の気温で水温がとても上がってしまいます。夏場の水やりを日中に行わないのは
当然ですよね?そうです。散水した水がお湯になっちゃって、余計に草花を弱らせます。
夕方、涼しくなってから散水します。その時に、野外放置の雨水だとカナリの高温になってる
場合が多いです。それと、大抵・・・・沢山お庭に水をやらないといけない時は晴天続き・・・。
そう!そもそも、雨水貯水槽の水も貯まってない時が多いです。(~~;)>
あと、フタをしておかないとボウフラが涌き、蚊が(近隣と揉めるほどw)大量発生します。
それと、オーバーフロー(溢れ処理)をキチンとしておかないと、豪雨のときにダダ漏れに
なったり、雨樋が逆流して溢れたり・・・・で困りますね。
それでも、雨水利用は良い方法だと思いますから、上記のように「水道代を安く上げる」安易な
利点ばかり見ないで、欠点もあるんだな?って知っておいたほうがいいですね。