先日・・・・
柿の葉寿司の木箱オーダー品をお引き取り頂いたのですがぁ(´~`ヾ)
「アク抜き、って必要ですか?」って・・・ご質問。(≧∇≦)b
えーっと・・・迷信や言い伝え、おばあちゃんの知恵袋的なモノなど、
例えば・・・
「めでたい時に赤飯を食べる=過度に摂取するべきでは無い栄養素の
亜鉛&銅を年に数回、摂取できる」古米で赤かった米を模した&本来は
凶事の際に食べる&魔除け・・・そんなのは迷信ですがゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ!
必須栄養素を適度に摂取して免疫力を上げ、疫病を防ぐとは・・・
医学も栄養学も進んでない時代からの・・・知恵なんでしょうね? ( *´艸`)エライ!
私も「なるほどなぁ?」って先人の知恵に感心させられる事が
実に、多いですヽ(´▽`)ノワーイ♪
逆に・・・根拠の無い(間違った伝わり方の)モノや、今の時代では・・・
そんなに影響しない事柄ってのも多いです。
要は、学力&知識の低い時代には、「暑いからと言って、夕立で濡れたまま
薄着で寝てると夏風邪を引きやすい」などと、根拠や説明をするよりも(≧∇≦)b
「カミナリさんに、おへそを取られちゃうぞぉ ( *´艸`)」の方が、遥かに伝播し、
聞き分けの悪い子供も言う事を聞く。 ( *´艸`)アハハ
おせち料理の「メデタイ」で「鯛」とか、「マメに働く」から「黒豆」とか・・・
栄養価摂取が本来の目的で・・・一言で言えば・・・「ダジャレ」です。
神事や神道を軽んじる訳では無いですが・・・「ダジャレ」ですよ? ( *´艸`)
良いとか悪いとか・・・信じる&信じないは別に・・・ダジャレはダジャレ。
ソコに崇拝理念や新年の神事を重んじるとな?・・・愉快な国です ( *´艸`)
んま、別に捻くれては無いのですが・・・方位、まじない、運勢など、
それほど平民に知識の無い時代には、効率よく伝播させるには確実で
良い手法だと思いますが・・・・
何も、それだけを一辺倒に信じていれば良い訳では無いし、本当に
信じるのであれば「本来の意味を良く知り、現代の事象と照らし合せ、
自分で納得して判断する。」所謂、リテラシーが重要です。(≧∇≦)b
何を言いたいのか?っと言うと・・・・
木材(杉やヒノキ)のアクに毒性があるのか?っと言われれば無いです。
ヒノキのお風呂に入って死んだり、毎日、木製のお櫃から、しゃもじで配膳したり、
割り箸で、ご飯喰ったりしてたら、長年の間に毒性が蓄積して身体を害する?
んな訳ないでしょ? ┐(´ー`)┌高級寿司店なんて、木製食器ばっかりよ? ( *´艸`)
確かに、ある程度の毒性があり、アク抜きが必要な山野草や、例えば
土筆だって、銀杏だって、過剰摂取すれば死に至る危険すらありますが、
それらの「(アルカリ中和させるべき)アク」と、ごちゃ混ぜに考えたり、
腐朽菌とカビ、セルロースやリグニン成分と食中毒の関係性なんて・・・
昔の人は区別できる訳無いです。 ┐(´ー`)┌
確かに、昔の木材は、間伐や乾燥&製材も不衛生だっただろうし、粗悪も
あったと思います。酷いアクの木材でも作って売ってたかも知れません。
そう言う時代ならば、アク抜きは必須だっただろうし、アリ組みなどの嵌合を
馴染ませる意味合いもあったのかも知れません。
だけども・・・私も昔、料理人だったので、良く判るのですが・・・(´~`ヾ)
それらは正当性や理に適っていたとしても、「使う側目線」です。
単純に、木材を必要以上に水に浸しても、木材深層部の水溶性アクを
全て出し切って、流木並に洗い流す事は、ほぼ不可能です。
それに、現代ならハイター等の次亜塩素系で一発で除去&殺菌できます。
熱湯を掛けたり、高圧洗浄機に入れれば、一発で解消ヽ( ´ ▽ ` )ノ
だけども・・・何度も言ってるように、無垢材で必要以上に水分を含ませ、
乾燥させて、また水分を含ませる・・・それは、導管の収縮&膨張を繰り返し
無用に木材を痛め、割れや劣化の原因になります。
だから・・・・・
「少しお酢を入れた、ぬるま湯に一晩浸し、翌朝から数日かけて陰干しを行う」
(陰干し時のカビの繁殖を少しでも遅延させる為に、酢や塩を入れる)
って言う「おばあちゃんの知恵袋」的なモノが出来たと思います。(≧∇≦)b
じゃあ、現代では?キクイムシが入ってるような無垢材は、そもそも
少ないですし、青色腐朽菌のエゾマツノクワイカの発生リスクも低い。
まして、素地ですから、それなりに良い木目の良い部材を使います。
作った側にしてみれば、最初の頃に木の移り香が、気になるようなら
数回、そう言う事をやって貰っても良いと思いますが、使う前から
何やら儀式のように、新品をワザワザ痛めつけて馴染ませる事に
どれだけの意味があるのか?正直、判んないです。 ┐(´ー`)┌
ですが、昔の人、敢えて言いますが「リテラシー能力が低く、言い伝えや
迷信を鵜呑みに信じて、忠実に守る事こそが正しい」信念の方には・・・
「その行為」こそが、アク抜きであり、実際に無害であっても、それが
アク抜きの効果が全く無かった・・・としても ( *´艸‘)当人が納得する為に、
とても大事な儀式な訳です。(≧∇≦)bダイジー!
自動車の「馴らし運転」と同じですね。ヽ(´▽`)ノワーイ♪
自動車を作り始めた、昭和初期~1980年代までは、ピストンの
スキッシュエリア精度も低く、各ギア周りの工作精度も低かった。
その時代ならば、ある程度、購入者が低速運転で各可動部の摩耗
擦り合わせを行い、精度誤差を減らさなければ、本当にサージングや
焼き付きを起こしたのでしょう。(´~`ヾ)でも、それと・・・・
現在の、エンジン内部スキッシュエリアはコンマ00・3mm以下の高精度。
ソコに摩耗の少ないコーティングや熱処理を施した金属パーツに
当時の100分の1以下の分子レベルまで精製したオイルを入れた
エンジン・・・それに数千km程度の馴らし運転など・・・・
ハッキリ言いますが・・・・全く・・・・意味を成さない。 ┐(´ー`)┌
(多少は、ドライブシャフトや、AT遊星ギアなど可動部には意味があるけど)
でも、肝心なのは「新車を買った数か月は(車にドライバーが馴染むために)
ゆっくり、大事に乗る行為」は決して!無意味では無いし、多少は頻繁に
オイル交換を行い、ディーラーさんと仲良くお付き合いするのは良い事です。
だから、厳密に言えば「アク抜き」なんて必要ない。 ┐(´ー`)┌
折角のフレッシュな木の香りは、アクより先に抜けるでしょうし、過度な
酸性は、折角のピンク木目を酸化させ褐色変色するでしょうし、
逆に白木部分にも水溶性のアクが広範囲に染み込むので、変色し
新品感も・・・「使う前から」既に無くなるでしょう。
それでも、何だか不安で疑いながら・・・よりも「アク抜きの行為」で
「やる事はやった」的な満足も大事ですから、そう言う場合は四の五の
言わずにするべきです。(≧∇≦)b
作った側、例えば私だったら、ワザワザ木を痛めつける意味は無いし、
多少の木材の移り香は「おっ?やっぱり新品は良いなぁ?」って感じるので
水洗い程度。馴染みなんて必要ないアリ組み精度で組んでるし。(´~`ヾ)
結局、何を言いたいのか?って言うと・・・・
幾ら、整合性や理に適って居なくとも、それを信じるのであれば、その行為
自体が大事です。特に親やら年配の人が家の方角やらに煩いのであれば
無駄に抵抗せず、「うんうん」と、従っておけば良いのです。 ( *´艸‘)
んで、自分達の主張が通る時代が来れば、「なぜ?そう言われているのか?」
原因や時代背景を知って、自身のリテラシーによって判断すれば良いだけ。
鵜呑みにして、本当の意味すら知らずに、思考停止して、頑固なのは論外。
「忠実に教えを守る」のと「自分で考えない」のとは、全くの別物です。
それで間違っていれば、先人の責任ですか? ┐(´ー`)┌ つー話。 ( *´艸‘)
リテラシーは解明が進み、技術が進歩し、知識が蓄積していく程に・・・
日々、更新されます。だから今の現時点で判断した全ての事象を
「正解」と決めつけては・・・それでは、元のモクアミです。(≧∇≦)b
常に最新の情報が溢れ、一方で昔からの言い伝えもあり、その全てを
人類が解明するには、まだまだ時間が掛かる。(*´д`*)
自身の知識を高め、自分の中で個々に判断する。
それがリテラシーであり、それを学ぶ為に子供は学校に行き、
大人になって、それで自分の生きる道を創る。
アク抜きの話から、とんでもない話まで飛躍しましたが ( *´艸‘)
「何が正解」なのでは無く、「自分が納得する事」が大事で、その検証要素や
比較対象が少ないのであれば、それは知識不足。経験不足。 ┐(´ー`)┌
補ってこそ!「ハンデ」です。補わなければ、それは単なる「弱点」です。
ツイツイ、考えずに人に答えを聞いたり、どちらかを自分で決めかねる・・・
私もそうですが(´~`ヾ)それは、本当は正解を知りたいのでは無くて、
間違いないと思い込みたい。そして、その判断責任を人に転嫁する行為。
それでは、リテラシー能力は磨かれません。
それを何十年続けて老人になっても「おばあちゃんの知恵袋」は一向に
膨らみませんぞ。 ┐(´ー`)┌
本来の意味も知らずに鵜呑みにして、同じ事を信じて流布するだけでは、
先人のバトンを繋いだとは言えません。そう言う時代は過ぎ去りました。(´~`ヾ)
誰に対して嫌味とかじゃあ無いですよ?でも・・・もし、子供に
「何の為に勉強ってするの?」って聞かれれば・・・ ( *´艸‘)
どうか、ハッキリと「アナタが生きる為に、自分で正しい判断をする為です。
その判断精度を高めるためには、膨大な知識と経験が必要だから。」
って、言ってあげて下さいね♪(≧∇≦)b