日別アーカイブ: 2015年7月7日

マキタM244安全カバーについて。

今日は・・・・木工機械の話です。(´~`ヾ)

専門的な事をダラダラ書いているので、興味の無い方は

読み飛ばして下さーい♪ヽ( ´ ▽ ‘ )ノヘラヘラゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ!

 

私が愛用している「スライド丸ノコ」はマキタの「M244」です。(≧∇≦)b

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丸ノコをテコの原理で上から押し下げてチュィーン!っと切る機械。

台座が半回転するので、好きな角度で斜めカットが出来て、本体が

前後にスライドする事で、ノコ刃の直径よりも幅の広い板でも切れちゃう♪

 

M244は更に、2段階でスライドするので、312mmもの幅広板でも(* ´艸`)

一発カット出来るので、クロスカット(横切り)の大半はコレ!

凄く便利で、木工を始めた当初から・・・ずーっと愛用しています。(≧∇≦)b

 

ただ・・・・ちょっと前と言うか・・・・ずーっと前から( ̄Д ̄;)エッ?

(↑正確には、後に説明しますが最初から( ̄Д ̄;)エッ?)

安全カバーの調子が悪い。 ( ̄~ ̄;)

 

マキタの、このリンク連動式の安全カバーは、とっても画期的な機構で

丸ノコを押し下げると、テコの原理で、回転刃が出る分だけ安全カバーが

上に逃げる仕組み。出来るだけ危ない回転刃をカバーして、危険性と

飛び散る粉塵をまき散らさないアイデア機構(≧∇≦)bエライッ!

 

ただ・・・・この連動して上がる筈の安全カバーの動きが渋く・・・・

丸ノコを押し下げる(切る行為)時に、テコが引っ掛かり、やたらと

チカラが要るようになったの。(ノД`)・゜・。

 

んま、テコが引っ掛かってるのは判ってるので ┐(´ー`)┌ メーハク

押し下げる時に安全カバーを、ひょいと上に、手で補助してやれば

後はスムーズに動く。 ( ̄~ ̄;)でもぉ・・・安全カバーを片手で

上げてる時点で危ねーし・・・・・

 

そもそも・・・・・こー言う「動かしにくい」為にあるカバーでは無い(*`ε´*)ノ

 

つ~事で(≧∇≦)b分解&修理してみます。(木工のみ参考に)

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安全カバーは切らない時(上がってる時)は、こーやって

回転刃全体をカバーしてて・・・・

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切る為に押し下げると・・・こーやって安全カバーが連動して

回転する事で必要最小限の回転刃だけが出る仕組み。(≧∇≦)bカシコイ!

 

とっても複雑(実際に、構造を理解していないとセンタープレートを

分解すると、バネの組み込みや向きで苦労します)っぽいけど・・・

 

実は、原理は単純♪(≧∇≦)bアハハ

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安全カバーの裏面から見ると・・・β(□-□ ) フムフム

穴が開いた丸いプレート(センタープレート)の折り曲げ凸部分に

ベアリングが先端に付いたプレート(リンクプレート)が当たって・・・

押し下げる→リンクプレートが押し出て→センタープレートを、くるりん♪

っと回転させる事で、「安全カバーが勝手に連動する」テコの原理。

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(画像上=今回、ベアリングが壊れたリンクプレート

画像下=部品で取り寄せた新品のリンクプレート)

 

んで、私の場合は、「ん?なんか固いなぁ?( ̄~ ̄;)ウリャ」で

毎回、チカラを入れて押し下げてたら、リンクプレート先端のベアリングが

偏摩耗して、揚句に壊れちゃった。 ┐(´ー`)┌ ヤレヤレ

 

これでは、引っ掛かっちゃうので、安全カバーは上手く連動しない。

だから「手で安全カバーを補助して上げる」ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ!なんて

無茶な事で・・・凌いでたって訳(≧∇≦)bアハハ( ̄Д ̄;)バカカ・・・?

 

んで、ネットでのマキタ修理&部品に対応してくれる

マキタショップの「カメカメ」さんに問い合わせて・・・

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部品だけ購入。分解図も掲載されてるので、品番も

探しやすいので気に入ってます。マキタに直接修理に出すと

やたらと時間が掛かるし、結構、修理費が高額だし。(* ´艸`)

 

んで・・・・自分で交換修理をします♪(≧∇≦)b自己責任で!

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先に、のこ刃の後方についてるゴムブーツを、側面のネジを緩めて

引き抜きます。あ・・・・このゴムブーツは、ボロボロになったので ( *´艸‘)

自分でゴムシートを切って自作してます。

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今回、¥160だし・・・ついでなので、取り寄せましたが・・・

1ミリのゴムシートで代用しても同じ事です。(* ´艸`)クスクス

純正は、穴とか色々開いてますが、本当はタテのスリットだけ

あれば同じ事です。(ゴムシートが¥90くらいなので、どっちでも)

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回転刃を外して&ゴムブーツのパーツも外せば・・・・

本体の下裏から・・・ココのEリングを抜いて、今度は表の

本体付け根側面の六角をレンチで緩めれば・・・

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リンクプレートが抜けます。ヽ( ´ ▽ ‘ )ノポロン♪

悪いのは先端のベアリング破損って原因は判ってるので・・・・・

んで、このパーツを新品に換装するだけ。完了(≧∇≦)b

 

早速、動かしてみると、スムーズに・・・・あれ? ( ̄~ ̄;)ウムム

 

確かに・・・ベアリングが新品になった事で、押し下げて連動するようには

なったんだけど・・・・どーにも妙な引っ掛かりがある。( ̄Д ̄;)エッ?

 

つーか・・・・コレを買った当初から・・・(´~`ヾ)

この妙な引っ掛かりがあったような・・・・ ( ̄~ ̄;)ウムム

 

んで、修理は終わったけど、今度は「何故?そうなったか?」の

原因究明です♪(≧∇≦)b

 

押す側のリンクプレートは新調したので、問題無し。

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問題&元凶は・・・コイツ!受ける側の「センタープレート」(*`ε´*)ノテメェ!

 

センタープレートの裏面、プレス加工で直角に曲げた突起部分が

あります。ココに、さっきのリンクプレートのベアリングが当たって、

押し上げてる訳ですが・・・・

良く見ると・・・・ベアリングが妙に当たって削れた痕跡がっ!( ̄Д ̄;)

 

ココです!このプレス折り曲げ(直角に曲がってる方向では無くて)の

折り曲げてるライン(方向)角が悪い!

 

丸ノコが上がってる時=安全カバーが下がった状態・・・・

この時に、この折り曲げが垂直(水平時に)以下の角度になってる。

要は、回転運動する半径の軌道ラインに合って無い。

 

だから、押し下げる(安全カバーが押し上げられる起点)時に

ベアリングが(逆向きに回ろうと)引っ掛かってしまうの。 ┐(´ー`)┌ ココダッ!

 

一旦、下がり始めて・・・垂直(水平)ラインを超えると・・・後は

リンクプレートが押す方向には大差は無いから、スムーズに動くんだけど

この押し始め(カバー上がり始め)の折り曲げてる角度が悪い。

 

だから、毎回、ベアリングが妙に擦れて、偏摩耗して壊れたって訳。(≧∇≦)b

試しに・・・・折り曲げ部分でベアリングが当たり過ぎてる部分を1mm前後

「回転運動の軌道のラインに」テーパー状に鉄部分を削ってみると・・・・

 

超~スムーズ(≧∇≦)bそれこそ!マキタさんが設計した通りの

「安全カバーが付いていないような軽くて、スゥーっと連動する」感じに♪

これで本当に治りました(≧∇≦)bつーか・・・買った時からの

妙な引っ掛かりも解消♪ヽ(´▽`)ノワーイ♪

 

今までみたいなベアリングに妙な負担も掛かってないので、ベアリングも

偏摩耗しない筈!(≧∇≦)bウンウン♪

 

実は・・・(´~`ヾ)リンクプレートの発注時にマキタの方から、センタープレートの

同時交換も進められたのですが・・・・この為だろうな。 ( ̄~ ̄;)タブン

 

だけど・・・新調しても、このパーツの折り曲げ角度が悪けりゃあ・・・

何度交換しても同じ事。 ┐(´ー`)┌

たまたま、部品のロットが悪かっただけかも?判んないけど ( *´艸‘)

 

んま、何にしても、原因も修理も自分ですれば、今後の扱いも上手になりますし、

こーやって機械にも詳しくなってこそ!「使い込む」って事です。 ( *´艸‘)エラソーニ

 

んで、更に長々と木工の工具ネタ(* ´艸`)マニアックゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ!

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因みに・・・・・サラァーっと言っちゃいますが ( *´艸‘)

下部のキャスター付きベース台座の棚を改良して、自作の

サイクロン集塵機能を内蔵してたりします。 ( *´艸‘)スゲー!ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ!

 

実は、ペール缶は当初、この為に調達した動機だったり( ̄Д ̄;)エッ?

 

んま、また今度、機会があればご紹介&解説しますけど(´~`ヾ)

自作サイクロン・・・って聞くと、ダイソンみたいな強力な吸引力を

想像するでしょうけど・・・木屑や粉塵と空気を分ける「セパレーター」が

本来の意義。(≧∇≦)b

 

「木屑だけがペール缶に溜まるので、捨てるのが楽」なのと、結果的に

フィルターの目詰まりが起こり難く、長持ち&「吸引力持続」が目的です。

 

趣味木工の多くが自作サイクロン(って言うか真似てるだけ)を

ブログのネタにしてますが(´~`ヾ)オオイデスヨネェ・・・

 

掃除機=絶対的な吸引力(仕事量)なのは無論ですが、木屑を集積する

集塵機=風量とは根本が違う。(≧∇≦)bダイジ!

 

要は、ダイソンのように真空負圧を発生させ、より強力に吸引するなら

吸い込み口径を大きくできない。逆に言えば細いほど吸引力は増す。

 

木屑集積には少なくとも45ミリ以上、65とか、100ミリ直径が無いと

詰まって仕方がない。 ┐(´ー`)┌

最新鋭のダイソンだって、100ミリ口径じゃあ、紙も吸えない。 ( *´艸‘)

逆に、大きな木片すら吸い込んじゃう100mm直径の2HPの強力集塵機では

フローリングの隙間のゴミは・・・ちっとも吸えない。 ┐(´ー`)┌

 

 

木工が求めてるサイクロン機能は、ダイソンみたいな真空負圧よりも

遠心力と自重落下によるセパレーター(ゴミと空気を分離)が目的だから、

幾ら高速でクルクルとゴミを回しても・・・・分離サイクロンの意味は無いし、

「負圧の吸引力でゴミを吸い寄せる」のと「空気ごと、その場の体積を

移動させる」のとをごちゃ混ぜにしてる方が多い。

 

フツーに考えれば、そんな集塵用の大口径のノズルでダイソン並みの

吸引力を求めたら、負圧に負けてペール缶なら簡単に潰れてしまうでしょ?

騒音だって大きくなるし、モーターの負荷&消費電力&発熱もバカになんない。

 

例えば、フェラーリのエンジンをトラックに載せても積載量&登坂力が

上がる訳では無いし、数万ccもある戦車のエンジンをフェラーリに

載せてもF1エンジンどころか、普通より遅くなっちゃうのと同じ事。 ┐(´ー`)┌

 

海外の木工は、それがセパレーターだと判ってて自作してるのに、

日本の木工ヲタの大半は、ダイソンみたいなモノを求めようとしてる。 ┐(´ー`)┌

 

幾ら手先が器用で、アイデアや情報量が多くても、肝心の「目的」で

幼稚な勘違いをしてる頭でっかち日本人が増えてるような・・・ ( ̄~ ̄;)ウムム

 

そー言う観点で、セパレーターを自作してます。だからコーン状にする

必要は無いし、分離するだけの高さがあれば、撹拌では無く分離が

目的なんだから、妙に高さが要る事も無い。

 

これは、掃除機の置き場に困るのと、スライド丸ノコの位置だけ

遠いので、組み込んだだけ。それと、横引きは木屑が一定で細かく、

また、本体を含めた内管&内径が狭くホースジョイントでも

大半の集塵が出来るので、採用&装備してまーす。(≧∇≦)b

 

それから・・・こう言う事を書くと、スグ質問してくる方が居ますが・・・

ココまで書いてるんだから、後は自力で頑張んなさい。(´~`ヾ)

 

ネジの位置や品番を聞いて来る時点で、自己責任じゃ無くて

他力本願な思考です。危ないから自分ではしないように。(≧∇≦)b