日別アーカイブ: 2020年8月30日

ホイール磨き(* ´艸`)

えーっと・・・・先日、私の友達から

「知り合いのバイクのホイールを磨くから工具貸して?」

って事で磨き工具を貸したのですがぁ(≧∇≦)bイイヨ♪

翌日になって工具返却と同時に・・・・

何故か?私に丸投げ (#`Д´)ノノオイィィ!

取り合えず磨いたけどコツが判らないから見本で

磨いて? (人ゝω・)とか何とか上手い事言って・・・

┐(´д`)┌ヤレヤレ

ただ・・・・嫌味じゃ無くて「全然・・磨けてない」

( ̄Д ̄;)エッ?

普通の無垢アルミなら誰でもシコシコ磨けば輝くんだけど

以前にも書きましたが、アルミと言うのは空気中の酸素と

結び付いて強靭な酸化アルミ層を自己生成します。

それを意図的に形成させたのが「アルマイト処理」

ミクロの気泡が軽石状に出来て、ソコに染色したのが

「ヤカンの真鍮色」だったり紫や赤のアルマイト仕上げ。

んで、更にソコにメッキを施してギラギラなのもありますね。

β(□-□ ) フムフム

なので、その酸化層のお蔭で錆びにくく、市販のアルミ材や

サッシのアルミは艶の無い、あんな(安っぽい)銀色と言うか

アルミ色なの。

β(□-□ ) フムフム

どちらにせよ、アルミニウムと言うのは無垢では1円玉と

ほぼ同等で柔らかいので、ジュラルミンなどの合金が大半ですし、

更に、表面を酸化させて強靭な硬い層を形成させたものが

アルミ製として市販されてる訳です。

(≧∇≦)bナルホド

んま、バイクのクランクケースとかは、無垢に銀塗装だったり

するので、塗膜を剥げば比較的簡単にコンパウンドで磨くだけでも

輝くんだけど・・・・

こー言うホイールとかは(恐らくアルマイト&メッキ)

なので、先ず、その硬い皮膜層を剥がなきゃ磨けない。

彼なりに頑張ったようですが・・・・

見て判るように白っぽいヌガーみたいな被膜がガッツリ

残ってるでしょ?これじゃあ素地まで届いて無い。

┐(´д`)┌ヤレヤレ

言ってしまえば「硬い層をワザワザ磨いて剥いだだけ」

で苦労が報われてない訳です。この状態では磨いても

磨いても・・・輝く訳が無い。

(ノД`)・゜・。

んま、知らなきゃ判んないのも判りますがぁ(´~`ヾ)

先ず、強靭な被膜層は極薄でもメチャクチャ硬いので

#120程度の粗目でガシガシ!素地まで削り落とさないと

駄目。錆や傷はその下の無垢アルミ素地に付いてるんだから。

┐(´д`)┌ソーイウコト

ココが最終的にピカピカに輝く「アルミのバフ掛け」の

一番難しいトコロで・・・クソ硬い極薄層を剥ぐんだけど

捲れた途端、1円玉程度の柔らかいアルミ層に届くので

力任せにガシガシ削るとゴッソリ削り過ぎたり、妙に

深い磨き傷が残って苦労するハメになっちゃう。

( ̄~ ̄;)ウムム

んま、慣れるしか無いんだけどヤスリの食いつきが

変わったら(素地に到達するとグっっと食い込みます)

優しく丁寧に剥ぐ感覚。

んで、粗方、硬い層を剥ぐと・・・今度は

「面出し」をしなきゃいけない。

アルミと言うのは大抵は「キャスト成形」だったり

これの場合は「パンチング打ち抜き&絞り加工」なので

必ず微妙に「ヒケ」「歪み」が残ってます。

層自体は数ミクロンなんですが・・・クッキリ出ちゃうので

コレを可能な限り、シッカリ取ってキレイな平滑面を

出します。これが面出し。アルミの点錆びや細かい打撃痕が

出て来てるでしょ?この無垢アルミ層に到達してこそ!

この傷を消して、磨けばピカピカになる訳です。

β(□-□ ) フムフム

「磨けば何とかなる?」と簡単そうですが、皮膜層を

知らなかったら無駄な労力で結果が出ず、疲れて

諦めちゃうの┐(´д`)┌モッタイネェー!

っで、指南的に(≧∇≦)b

先ずは#120のペーパーでガッツリ(とは言っても

極薄)硬質な被膜層を剥ぎます。

んで、そのまま#320に変えてφ(°ρ°*)チマチマ

その次に#400までφ(°ρ°*)チマチマ研ぎ出します。

ココまでで先の磨き傷や微妙なムラや傷を取り除いて

平滑な面出しもほぼ完了してます。

更に#800→#1000まで研ぎ出します。

この#1000までで確実に当たってない面が無い

平滑な状態にしておかないと、後々大変になっちゃう。

まだまだココからφ(°ρ°*)チマチマ

更に#1500→#2000まで耐水ペーパーで

水研ぎして・・・φ(°ρ°*)チマチマ

ココまでで完全にヤスリが当たってない箇所が

全く無い状態まで磨き込みます。

(*´д`*)フゥ・・アト、モーチョイ!

コレね?慣れて無いと(輝かないので)ツイツイ

先に進めたいけど#2000まででシッカリ粗下地を

創っておかないと・・・この後磨いても(落として

おかなきゃいけない磨き傷が残ってて逆戻りしたり)で

結局、時間が掛るので、シッカリ!丁寧に根良く

φ(°ρ°*)チマチマ磨きます。

っで・・・いよいよ(≧∇≦)b

青棒(研磨材)で磨き始めると・・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

簡単に輝き始める。これをシッカリ全面磨いて・・・

最後に「ピカール」で磨くと・・・ヽ( ´ ▽ ` )ノビカビカ!

依頼仕事では無いしバイクのホイールは、この程度で

OK。

装飾品とかだったら更にコンパウンド(粗目&中目&仕上げ)

更にポリッシャーで微細コンパウンドで磨けば鏡ソックリにまで

ビカビカに輝きます。(≧∇≦)b

まぁ、これも放置しておくだけで酸化被膜が形成されるので

このままでも良いし(汚れたら、また磨けばOK)

深い錆びの進行や洗車を楽にしたかったら、シッカリ脱脂後に

透明クリアーでコーティングを施せばOK。

(*´д`*)フゥ・・

結局、仕事でも無いのですが(ブログのネタとして(* ´艸`))

面白がって指南&ホイール一個分(左右)を磨きましたが

律義に差し入れを頂きました♪ヽ( ´ ▽ ` )ノアンガトー♪

コレを見本に今度はリアホイールを自分で磨いて

みるそうです。何事も経験ですからね♪

(* ´艸`)ガンバレー♪