日別アーカイブ: 2022年1月9日

ボロ出刃研ぎ

正月に嫁(花子)の義父から、昔に使ってた

出刃包丁を「コレ使えないかな?」って事で

見せて貰うと・・・錆びてボロボロ(* ´艸`)

研ぐのは得意なので(≧∇≦)b今後の為にも

「研いじゃいましょうか?」って事で(≧∇≦)b

ネタ向けに、このオンボロ出刃包丁を研ぎ直します!

( ̄▽ ̄)ゞラジャ!

先ずは・・・研磨してφ(°ρ°*)チマチマ粗く錆を落とします。

事前に先に錆び状態で素性は把握してるので・・・

(この時点でダメなモノは研いでも意味無し)

今回は特に修正できない程の曲がりや歪みは無いし

ちょっと素人ならではの「研ぎ癖」で鎬(シノギ)が

変形してますが・・・それも同時に修正します。

万能包丁の多くは肉も野菜も切れるように牛刀と同じく

「両刃」なのですが、日本の包丁(出刃包丁や刺身包丁)は

「片刃」(片側だけ研いで斜めに刃がついてる)なのね。

β(□-□ ) フムフム

んで、片刃は昔は砥石でご家庭で研いで使うもんだけど・・

この裏面ね?「裏比(ウラスキ)」って言うんだけど

ワザと鍛冶屋さんが裏面を湾曲に凹の反りを入れてる。

β(□-□ ) フムフム

んで、表側を研いで・・・研ぎ終わりに、その返しを

裏から均し押す「裏押し」にも大事なんだけど・・・

素人は(ココを研ぐと簡単に刃が付きやすいので)

ウラスキを研ぎ過ぎてる場合が殆ど。

本当は「表9割:裏押し1割」にも満たないくらいで

研ぐもんだけど・・・まぁ・・・研いじゃうw

(* ´艸`)アルアル

でも、平面の砥石だと、今度はウラスキを湾曲に抉るように

研ごうにも・・・研げなくなっちゃう。

┐(´д`)┌アマーイ

鍛冶屋さんは円砥(大きなドーナツ円状砥石)で研いで

湾曲凹みを作ってるので、一般には修正がムズイ。

まぁ、慣れれば私のようにサンダーで巧くウラスキを

湾曲に研げれば・・・研げるんですけどね?(* ´艸`)アハハ

っで・・・次に・・・

刃元の「鎬(シノギ)=斜めに研いでる面」が

包丁の形状とズレてる。刺身包丁や薄刃は真っすぐで

良いんだけど、出刃は微妙に刃も鎬も湾曲してる方が

使いやすい。

だけど刃がぶ厚いので慣れなくて、こー言う風に

湾曲じゃ無くてカクカクに研いじゃう。

これも良くある「素人研ぎアルアル」w

んで・・・素人研ぎでもうひとつ多いのが、刃先を

研ぎ過ぎて鶴の首状に研いじゃう(指で押し過ぎ)

定規を当てると判りやすいですね。研ぐ時に

指で押し付けて研ぎ過ぎると、こーなります。

刃先に刃は付くんだけど・・・コレでは凹んだ

箇所に刃が無いので・・・切れ残りますよ。

β(□-□ ) フムフム

っで、上記を修正&成形しながら研いだのが・・・

コチラ!(≧∇≦)bイェイ!

中央の鎬の境目、刃元のヤレは元の金属素性ですが

バシッっと鎬(境目)が出てマジで良く切れます♪

こー言うムラは元々の焼き入れ問題で

研ぎミスじゃ無いです。(´~`ヾ)

もっと高価な包丁だと、こんなムラは出ません。

(* ´艸`)モゴモゴ

フォルムも成形し、刃も薄めてしっかり研ぎ出してるので、

見た目も切れ味もバッチリ。

っで・・・コレを義父に見せたら、大変驚いて、快く

なんと「使ってくれれば良い」っと頂戴致しましたw

ヽ( ´ ▽ ` )ノアザース♪

ん?コレで来年も私に「カニ捌きを頼むぞ?」って

意味か?

( ̄Д ̄;)エッ?( ´,_ゝ`)プッ

んま、何にせよ、有難いご厚意♪

結局「自分の出刃包丁を研いだ」と変わんないですが

まぁ・・・ネタとしても有難く♪頂戴しましたw

(* ´艸`)ニャハハ