月別アーカイブ: 2022年11月

革作業用の叩き台

えーっと・・・先日、革の作家さんの依頼で

こー言うのを教室用に製作しましたがぁ・・・

今度は出店時の革加工用に持ち運びできる叩き台

のご相談。

そりゃあ欲を言えばウォルナット材でカッチョ良いのを

製作出来れば良いんだけど、ご所望のサイズや

形状から言って・・・・ご希望予算を超えちゃう。

( ̄~ ̄;)ウムム

ご自分専用なら高価でも良いモノを買った方が

良いと思うけど言っちゃえば「臨時用」な訳で(*´σー`)エヘヘ

要は、分厚くて・・・まな板より硬くて・・なんて

木板(つまり側面叩き)に耐えうる木材となると

いわゆる銘木と言われる密度の高い高価な木材になっちゃう。

なので・・・・逆に言うと木材は立ってる方向(年輪側)は

総じて側面より遥かに強靭です。当たり前ですけど。

なので、以前に同じように革作家さんの依頼製作同様

安価な「杉の柱材」を縦に使えば良いんじゃないですか?っと

ご提案。(っ´∀`c)

っで、100mm角の杉柱材を150mm切り出し。

これならばカシメや菱目打ちでも刻印でも、ハンマーで

シバきまくっても大丈夫。面積は小さいけど十分だし、

もし叩いて天面が凸凹になれば、切り詰めれば再度使えますし。

β(□-□ ) フムフム

こー言うのは、そりゃあ良い道具を使って匠の技をセールスに

使うのも大事だけど、必要最小限でも事足りるし・・・

もっと経験を積んで、高価でも良い道具を揃えるのもひとつだし

事足りるモノで補って、それで事足りなくなってから高価な

部材や道具を揃えるのも良い。

近年、何事も「カタチから入る」のを良しとする傾向があるけど

うーん・・・違うんだよなぁ・・・

自信が無いから、道具や装備を一級品で揃えたトコロで

経験やテクニックが身につく訳ではない。

「他人に見られても恥ずかしくない」と恥を隠すのは

その人が引け目を感じてる妄想に比例する。

( ̄~ ̄;)ウムム

逆に言っちゃえば、その道の出来る人間からすれば、技術も

経験も「モノの良し悪し」や「道具を使いこなす」事が出来ないのに

背伸びしてるのが丸見えで、そー言う「自分を偽り誤魔化す」事で

補いをつけようと考えてる時点で上達思考は無い訳です。

「下手なウチは道具やカッコなんて気にするな!」と言いたいのでは

無くて、最高品質の一級品を揃えても、その良さの10分の1も

気付けない。使いこなせない。許容範囲や恩恵が受け取れない。

それは一言で言っちゃえば「宝の持ち腐れ」とも言えるし

足りないからこそ足りてる良さが判って、良さを生かせるし

「さすが高いだけの事はある」と高価なのも納得も出来るの。

見栄で背伸びして恥ずかしさを誤魔化す為に大金を支払うのでは

無くて、足りなくなってからステップアップすれば良いだけの事。

彼がどうのと言うのではなく、やはりプロが見ても使いやすくて

良いモノは素材も良いし出来栄えも良い。そりゃあ高価で当然。

何でもそうです。

だけど、高級車は一般車や軽四があるからこそ、その差(違い)が

ある訳で、最初から、または全国民が高級車乗ってたら意味ねーのw

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

もちろん、この叩き台も安価な分、専用品よりは劣る訳ですが

安価だし使ってみて使えれば良いし、足りないなら・・・・

それを知ってからでも遅くないんじゃない?つーか、だからこそ

高価な専用品がある訳で、美味いもんしか食った事が無ければ

何が美味しいモノが判らないし、幸せが続くと慣れて薄れるのと同じ。

( ´,_ゝ`)プッ

「くっそ!これじゃあ上手くいかねーな!」ってなってからなら

何万円もするウォルナットの高価な道具の意味も分かるし

所有満足も違う。

僅か数百円で安価で事足りるなら無理して見栄張る必要ねーし、

私も安価だったり自作で賄えるものは賄ってるし、良いモノだったら

何万円も出して高価なのを買ったりもする。

見栄じゃ無くて、安価や自作では事足りないから。

下手な無駄使いは後悔&無駄。では無くて、そのプロセスが無ければ

無駄だった。見栄張ってたなぁ?とも気付けない。

結局、最初から全て上手く行こうと(知る前に)あの手この手で

誤魔化して偽って、カタチから入る。それこそが無駄になっちゃう。

商売的には「良いモノ」を高価で売るのも手段だし、

今回みたいな数百円で売っても何の儲けにもなんない。

恐らく依頼者さんは、背伸びしてる訳でもカッコつけようと

言うツモリも無い筈。だけど、良い部材で密度が高くて硬木で・・

っと要望が偏っちゃうと、当然、高価な方に寄っちゃうの。

(*´σー`)エヘヘ

勘違いしないで欲しいけど、カタチから入るのは悪いでも無いし

そー言うのは専門店で高価でも売ってるのを買えば良いと思う。

だから我慢しろ!では無くて、やっぱこれじゃあ足りないな?

もうちょっと専用品が欲しいな?ってなってから・・・

その時に、こー言う良いウォルナット部材使って

自分の思い通りのを高価でも注文してくれれば良いと思うの。

世の中には良いモノも悪いモノもありますが、悪いと言うのも

その人の主観であって、自分が満足する事を自己満足と言います。

自己満足と聞くと、なんだかマスターベーションっぽく

チンケなイメージを持つ人も多いけど、自分が満足する事と

自分の満足のハードルを下げるのとは別物だし、知識が増え

経験を積めば積むほど・・・見え方が変わってくるモノです。

β(□-□ ) フムフム

なので、最初から全てを見通す事は不可能だし、この成長して

自分が変わってくる先を見越して結果論的な正解を求めようと

する事自体が、もっとも愚かしい事で成長を妨げる元なの。

「カタチから入って何が悪い!」はいはい。ご立派。

多角形組み!その2

いよいよ11月で寒くなってきましたが((((;゚Д゚))))ヒィ

蘭爺が植えたアケビバナナは豊作( ´,_ゝ`)プッ

このまま越冬しちゃうんじゃないか?とかw

こー言うのは「へぇー?」でも「あーそうそう、

アケビバナナだと越冬しますよね?」では無く

実際に植えて実ってこそ、実体験&ノウハウとなる。

(*´▽`*)

コレ、ホントなかなか気付いてない人も多いんだけど

自分が人生で経験した。出来た事しか経験にならない。

(´・ω`・)ハァ?

でも、TVで見た。動画で見た。ソレ知ってるぅ・・・

今の世の中の大半は実体験は本当は少なくて、本当は

見聞きした事、知識や憶測だけで「知ったように思ってる」

だけだったりする。

「大変そう?」は何処まで行っても憶測でしかないし

「そうらしい」と「そうだった」は実は全然、全くの別物。

何が違うのか?つーと実感が違うんだけど、この実感が

本当は少なく、あまり感じてなかったら、そりゃあ・・・

言い方を悪く言えば「やった事も無い耳年増」みたいな事に

陥っちゃう。なんでもやってみて・・・・初めて憶測とは違う

気付きや貴重さや感動や喜びがある。「予想」がただの先入観

思い込みだったと気づく。当たり前なんだけどw

蘭爺は、この歳でも精力的にチャレンジをやってる。

「あー・・・いいわ。私はやめとく」

「どうせ結果は判ってるし・・」なんて絶好の経験の機会を

逃すのはホント勿体ない。人生も時間も思ってるより短い。

(*´σー`)エヘヘ

っで、話は変わって・・・・

実は無垢杉材の多角形組みは出来てたりします。

( ´,_ゝ`)クスクスゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ!

っで、実際にセンター治具に嵌めてみる。

(っ´∀`c)ピッタリ♪

こうやって何度もチェックして強靭に構成するので

そりゃあ合板の板を刳り貫くより遥かに手間が掛かる。

コレで終わりでは無くて、この後、接合補強して

ネットを居こんで・・・っと続くのですが、

この時に平面強度がちゃんと出てるか?が大事。

(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪

また次回にでもドーナツ状に刳り貫いて見せますが

これを真っすぐ水平ピッタリに作るのが実はムズイ。

理屈から言えば真っ平らになって当たり前なんだけど

じゃあ試しに同じような形状に紙でも良いから

セロテープで貼ったり糊で貼って、出来上がりが

押さえなくても横から見ても真っ平らになるか?

つーと・・・・

意外にヘニョったり歪んだり反ったりで難しいのよ。

しかも軽く強靭に作るのは妙に難しかったりします。

毎回、制作する度に「勉強になるなぁ?」って事ばかり。

(*´▽`*)ヘラヘラ♪

古いモノを大切に♪

えーっと・・・先日、こんな画材箱を譲って頂いた。

まぁ、アンティークだし古いモノは味があって良い♪

ただ深さとか使い勝手があまり良くないので・・・

って事で不要になったらしい。

( ̄~ ̄;)ウムム

っで、リメイクφ(°ρ°*)チマチマ

普通は(古物許可もあるので)骨董として

販売しても良いんだけど・・・

私の場合は全部バラす。φ(°ρ°*)チマチマ

分解しながら構造や金具の良し悪しもチェック。

っで塗装を剥いで下地も整え直すφ(°ρ°*)チマチマ

あんまり高級では無いんだけど、それなりに良い

無垢材で構成されてますね。

最終的には(アラレ組みは生きてたので)底板外して

内面も磨いて、ココまで分解する。んで、新しく組み直したり

してるんだけど、この手間ね?スクール机や他の商品でも

書いてたと思うけど、この手間を惜しまない。

元が幾らだったとかカンケー無く、想定価値になるまで

徹底的に手を入れてるの。

ココが判んないと、こー言うモノをイチイチ手作りして

この値段なんだ?と勘違いしてしまうだろうし・・・

もしくは、どーせ中古品なんでしょ?っと手を入れてない

タダ同然のモノとの違い(価値)が判んなくなっちゃう。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

中古のリメイクなんだろうけど、なんか手触りが良い?

とか新規製作でこの値段は安過ぎない?とかではなく

そのモノの価値を引き上げる。そのお代金を頂いてるので

そのままの中古リメイクとはちょっと違う。

良い佇まいを生かしながら現代でも使いやすく施す。

難しいんだけど、手間とそのものの価値からすると、

ちょっとお買い得だったりします♪(っ´∀`c)ニャン♪