先日の大掃除で掘り出した先々代のお宝の・・
「踏車(トウシャ)・踏み車」
明治時代頃からの日本の水田農家ならではの
足踏み式の灌漑農機具。
簡単な構造で水を汲み上げる羽根車と
半分水中に沈めてガイドとなる水路具。
この2つのパーツをよいこらしょと水田に
運んで、水路具に羽根車を差し込んでセット。
後はテキトーな竹竿を水路に刺し立てて
バランスを取りながら羽根車を踏んで漕ぐ。
すると羽根車が水路の水をかき揚げて、一段
高い水田に水を供給できる。っと言う農具。
もちろん、ゴムも使わない木製なので、密閉性は
イマイチだけど、零れながらもちゃんとコレで
大量の水を汲み上げられる。
β(□-□ ) フムフム
農家の人は判ると思うけど、雨天続きなどで水が
多過ぎた時に、用水路より水田が低いと抜けなくなる。
水は低い方に流れるので、一般的に水田は
ほぼ農業用水路と同じか?少しだけ高い位置にある。
っで、田植えの水を引き込む初夏の時期にだけ、
これで水田に水を汲み上げる。
平地なら水路と同じ高さで簡単なんだけど、
整地出来てない勾配差が多い昔は
一般的に使われてた農具。
「生地 寅次郎 所有」って事はご先祖様ですね。
昭和5年新造。森田さんが作ってくれたんですね。
そー言えば古い実家の納屋で見た事あります。
ヽ( ´ ▽ ` )ノ
もちろん、木製で現役時代は水に何度も浸かった筈。
昭和5年の文字が消えてないって墨ってスゴイ!
今さら、使う事も無い博物館くらいでしか
見ないけど、捨てるのは勿体ない!
ご先祖様から代々伝わったモノですしね?
ヽ( ´ ▽ ` )ノ
なので、蘭ing内にオブジェとして展示しようと
言う話に。っと言うか、もう爺さん世代じゃ無いと
「子供の頃に漕がされたよなぁ・・」
なんて懐かしいとすら感じない筈。
私の幼少時代にはエンジン式が主流で見た事も無い。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
っと言う事で、今や農業系の博物館に行かなきゃ
観れない「踏車」が蘭ing内に展示されてますよん♪
ヽ( ´ ▽ ` )ノケラケラ