日別アーカイブ: 2023年9月9日

木製トランク製作中

えーっと・・・

オリジナル什器商品で人気のある木製トランク型

ポストカードが4枚並び×3段が両面=24枚並びの

「(コーナー金具などを排し)和風で」と言う製作依頼。

同時に(詳しく説明しますが)「バリサンダ色で統一」

っと言うご指定です。

β(□-□ ) フムフム

以前から言ってるように、木目が透ける染色塗装の

場合、木の表層を染めて色付けしていますので、

「もうちょい濃く」とか「色味のムラが無いように」

と言うような微妙な色の差は・・・・

残念ながら対応はできません。

(ノД`)・゜・。

「なんで?」と不思議に思う方と・・・・

「自然の木を染めてるんだから当然」とご理解頂ける方と

丁度、半分くらいの比率なので、説明すると・・・

結論から言うと、同じ木種でも部分で染まり方が違うし

構成している全ての材料が全部同じとは行きませんので

例えば合板と無垢材でも違う。

縦挽きと横挽きでも染まり方が全然違う。っと言うか、

その「染まり方の差が木目として出てる」ので

色ムラや染まり具合まで指定されても対応が難しいの。

( ̄~ ̄;)ウムム

加えて木目が透けると言う事は「透けてる」訳ですから

絵の具やペンキのように下地ごと塗りつぶしてベッタリ

塗れる訳では無く、元の木質の色と、その上に薄い色を

何層にも染めて塗り重ねて合わさった色=水彩絵のような

感じにしか出来ないの。

前に書いたキャンディ色と同じ事。薄い部分だけ

塗り足せば良いみたいな単純では無いの。

( ̄~ ̄;)ウムム

例えば、これは表が合板でバリサンダ一層塗りで

側面の杉材と染まり方に差が出てますよね?

一層染めでは、こう言う差が起こりやすく、

もっと細かく言うと、合板の表層にもアチコチ

染まり具合にムラが起きるので既製品のような

単一で全く同じ色に統一が難しいの。

逆に言うと「はぁ?世の既製品は出来てるのに?」

って不思議に思われる方は、無垢材や木目のように

見えてるのが表層がビニール樹脂の木目プリントと

見分けがついてないって事になる。

「ほら?コレみたいに塗れないの?」っと言って連想する

ソレら大抵の既製品の机やテーブル、家具なんかは

木目プリントを貼ったモノを木目と呼んでる感じなの。

(´・ω`・)エッ?

キレイなフローリングでもドアでも、お店の陳列棚やテーブル、

ご家庭のカラーBOXだけでなく家具や下駄箱まで・・・

近年は、ほぼ全ての木製品は見事なまでにMDF材に

表層シール貼りです。精巧で凸凹まで再現出来てますよね。

(*´σー`)エヘヘ

そりゃあ、シール貼りだったら木目なんて単なる装飾と

言えますし、色味も木目も必ず同じに揃います。

逆に、ハッキリ言って、仕上げがキレイで揃えられるなら

その下は木で無くてもMDF材でも良いって事になる。

そりゃあコストダウンが出来て良い事づくめです。

無垢材を良く知る私から見れば、四辺ともに木目が有ったりW

変に見えるので「えっ?コレ、本物の木目じゃ無くて木目フィルム

じゃん?」ってスグに判るのですが・・

実際、世の中の人はあまり気にしない。

当然、一般の方が木製だと思ってた家具や家のモノが

「アレも・・・コレも・・・(´・ω`・)エッ?木じゃ無いの?」

・・・・ってのが殆ど、だと思います。

で、私は木目フィルムでは無く、本物の木で作ってるし

総ヒノキ造りみたいな高額コダワリ木工では無くて、

コストダウンや適材適所で違う部材も使うので・・・・

色味は自由に選べて統一してて当然・・・的に

要望されても、ナカナカ沿えないのが本音です。

(*´σー`)エヘヘ

どちらかと言うと「染まり方に差がある差異」が、その辺の

表層木目プリントとは違う木材の良い部分なんですけどね?

っと・・・・言い訳はこのくらいで(* ´艸`)モゴモゴ

上記を踏まえた上で・・・・重ね塗りテクニックで

どうにか色味の差異を減らす努力をしてます。

( ̄▽ ̄)ゞガンバルル

んで、当然、先行して全てのパーツを染色塗装して

差異があるトコロは重ね塗りを施して・・・

とするので、全パーツも製作と並行して

染色塗装も施して進めてます。

今回は木製トランクを展開して展示できる

別体式の「付属折り畳み開脚足」も追加なので

同時進行で塗装作業も進めてます。