えーっと・・・
オリジナル什器商品で人気のある木製トランク型
ポストカードが4枚並び×3段が両面=24枚並びの
「(コーナー金具などを排し)和風で」と言う製作依頼。
同時に(詳しく説明しますが)「バリサンダ色で統一」
っと言うご指定です。
β(□-□ ) フムフム
以前から言ってるように、木目が透ける染色塗装の
場合、木の表層を染めて色付けしていますので、
「もうちょい濃く」とか「色味のムラが無いように」
と言うような微妙な色の差は・・・・
残念ながら対応はできません。
(ノД`)・゜・。
「なんで?」と不思議に思う方と・・・・
「自然の木を染めてるんだから当然」とご理解頂ける方と
丁度、半分くらいの比率なので、説明すると・・・
・
結論から言うと、同じ木種でも部分で染まり方が違うし
構成している全ての材料が全部同じとは行きませんので
例えば合板と無垢材でも違う。
縦挽きと横挽きでも染まり方が全然違う。っと言うか、
その「染まり方の差が木目として出てる」ので
色ムラや染まり具合まで指定されても対応が難しいの。
( ̄~ ̄;)ウムム
加えて木目が透けると言う事は「透けてる」訳ですから
絵の具やペンキのように下地ごと塗りつぶしてベッタリ
塗れる訳では無く、元の木質の色と、その上に薄い色を
何層にも染めて塗り重ねて合わさった色=水彩絵のような
感じにしか出来ないの。
前に書いたキャンディ色と同じ事。薄い部分だけ
塗り足せば良いみたいな単純では無いの。
( ̄~ ̄;)ウムム
例えば、これは表が合板でバリサンダ一層塗りで
側面の杉材と染まり方に差が出てますよね?
一層染めでは、こう言う差が起こりやすく、
もっと細かく言うと、合板の表層にもアチコチ
染まり具合にムラが起きるので既製品のような
単一で全く同じ色に統一が難しいの。
・
逆に言うと「はぁ?世の既製品は出来てるのに?」
って不思議に思われる方は、無垢材や木目のように
見えてるのが表層がビニール樹脂の木目プリントと
見分けがついてないって事になる。
「ほら?コレみたいに塗れないの?」っと言って連想する
ソレら大抵の既製品の机やテーブル、家具なんかは
木目プリントを貼ったモノを木目と呼んでる感じなの。
(´・ω`・)エッ?
キレイなフローリングでもドアでも、お店の陳列棚やテーブル、
ご家庭のカラーBOXだけでなく家具や下駄箱まで・・・
近年は、ほぼ全ての木製品は見事なまでにMDF材に
表層シール貼りです。精巧で凸凹まで再現出来てますよね。
(*´σー`)エヘヘ
そりゃあ、シール貼りだったら木目なんて単なる装飾と
言えますし、色味も木目も必ず同じに揃います。
逆に、ハッキリ言って、仕上げがキレイで揃えられるなら
その下は木で無くてもMDF材でも良いって事になる。
そりゃあコストダウンが出来て良い事づくめです。
・
無垢材を良く知る私から見れば、四辺ともに木目が有ったりW
変に見えるので「えっ?コレ、本物の木目じゃ無くて木目フィルム
じゃん?」ってスグに判るのですが・・
実際、世の中の人はあまり気にしない。
当然、一般の方が木製だと思ってた家具や家のモノが
「アレも・・・コレも・・・(´・ω`・)エッ?木じゃ無いの?」
・・・・ってのが殆ど、だと思います。
・
で、私は木目フィルムでは無く、本物の木で作ってるし
総ヒノキ造りみたいな高額コダワリ木工では無くて、
コストダウンや適材適所で違う部材も使うので・・・・
色味は自由に選べて統一してて当然・・・的に
要望されても、ナカナカ沿えないのが本音です。
(*´σー`)エヘヘ
どちらかと言うと「染まり方に差がある差異」が、その辺の
表層木目プリントとは違う木材の良い部分なんですけどね?
っと・・・・言い訳はこのくらいで(* ´艸`)モゴモゴ
上記を踏まえた上で・・・・重ね塗りテクニックで
どうにか色味の差異を減らす努力をしてます。
( ̄▽ ̄)ゞガンバルル
んで、当然、先行して全てのパーツを染色塗装して
差異があるトコロは重ね塗りを施して・・・
とするので、全パーツも製作と並行して
染色塗装も施して進めてます。
今回は木製トランクを展開して展示できる
別体式の「付属折り畳み開脚足」も追加なので
同時進行で塗装作業も進めてます。