えーっと・・・本日はホームセンターで1万円前後で売ってる
リョービのMTR-41(新型42も殆ど構造は同じ)のメンテナンス。
(≧∇≦)b
あー・・・先に言っておきますが、木工マニアの質問には
答えませんよ?(´~`ヾ)
「こー言うメンテナンスもキチンと自分でやってますよ。」っと
言う宣伝=ブログのネタですので。
(≧∇≦)b
先ずは、分解するので、左右のカーボンブラシを外す。
φ(°ρ°*)
んま、このトリマーは木工を始めたら先ず手にする!と
言うほどの安価&定番品で(* ´艸`)ソウソウ
そりゃあ、もっと高価な高性能ルーターとかと比較すれば
安価なんちゃって電動工具なんですがぁ(´~`ヾ)
・
製品としては「この価格で、このバランス」は入門的にも
簡易な実用範疇なら素晴らしい。ヽ( ´ ▽ ` )ノソーイウコト
私も買ったのや、譲って貰ったりで同機を3台持ってます。
(* ´艸`)アハハ
あっ!そそっ!トリマーってのは、コレットチャックで
先端刃物を付けて彫るモーターみたいなもんです。
β(□-□ ) フムフム
分解して引き抜くと・・マジに構造はモーターそのもの。
(* ´艸`)
左が外層ケース。右が本体後端のスイッチ部。
んで、真ん中がセンターシャフトで、正にモーターの芯。
コレットチャックのすぐ後ろには冷却用フィンが付いてますね。
・
んで・・・・高速回転する電動工具なので当然、回転軸受けの
ベアリングが痛む。痛むと芯振りを起こして振動&騒音が増え
いずれは壊れる。(*´д`*)
・
そもそも、こー言う軸受けと言うパーツは負荷が半端無いので
何年も何億回転も耐久性があるのでは無く、消耗品&交換品
なの。洗濯機や自動車、世の中の回転するモノほぼ全てに、
ベアリングが採用されてますが、適時、交換するモノです。
(≧∇≦)bナルホド
んで、日本は世界屈指のベアリング生産シェアを誇ってて、
「NTN」「ミネベアミツミ」「NKC」「KOYO」「ナチ」など
品質&生産共に素晴らしいメーカーが沢山あります。
・
どんなに耐久性&高精度を持ったベアリングでも摩耗して
いつかは交換する。だから規格が決まってるし単体は安価。
・
逆説的に言うと、ココに負担を集中させてるからこそ、
高価で交換が難しいシャフトや駆動部ギアが壊れにくい
とも言えます。β(□-□ ) フムフム
モーターシャフトは構造上、必ず、前後で棒を支える
構成なので、この後端側と前側の2か所にベアリングが
入ってる。β(□-□ ) フムフム
コッチは根元の本体軸受け部になるので、負担が少なく
ベアリングも小さい。んま、ココが先に痛む事は
先ず無くて、前側の大きいベアリングが痛んで芯振りを
起こしてから痛む感じ。交換しなくて良い場合も多い。
・
んま、だいたいココは根元側で、その前の中間にモーターの
ブラシがあるので、ココのベアリングが痛む前にモーター
シャフトそのものが先に逝っちゃってます。
(* ´艸`)アハハ
ベアリングと言うのは大抵はサイズピッタリで
プレスで「圧入」されてるもの。なので、通常は
ベアリング・プーラーって言う専用の引き抜き工具を
使いますが・・・交換する場合はスパナ突っ込んで
コンコン優しく叩けば、そんなに難しく無いです。
んで、外した後端ベアリング。600番台かな?
んま・・・コレでは老眼では判り難いので(* ´艸`)
マジックで側面刻印を塗って浮き出させる。
微かに・・・KOYO製で「608ZL」って書いてある。
ベアリングには必ず側面のシール部分に刻印があるので
コレと同じベアリングに交換すればOK。
(≧∇≦)bカンターン♪
さっき600番台と言ったのは、サイズ的に、
ミニチュア・ベアリングの600番台だな?って意味。
前の数字の608はサイズ規格。後ろは「側面シール」の意。
600番台の内径8mmで片側鋼板シールって事ね?
・
手前の数字は全国各社共通(平たく言えば数字さえ合ってれば、
必ず内寸&外寸&厚みは同じサイズです)だけど・・・
後ろのシール表記が各社違う。
んま、ベアリング構成そのものは精度に依存し各社技術的に
大差無く、シールやグリス&耐久性がセールスポイントだから
「わが社独自の特殊シールは・・・」てな感じでバラバラにゃの。
┐(´д`)┌
ZZって言ったら両面鋼板シールでZだけなら片面。ただ
ナチはZZEって表記するし樹脂&ゴムシールだとバラバラ。
・
その上、OEMや特注製造の場合はZLとか規格に無い表記も
多い。ただ目で見て片面鋼板シールだと判るので問題なし。
・
片面だけなのは、片面側にしか汚れやホコリが侵入する
恐れが無い&片面開放型の方が放熱性が良く蓄熱し難いのもあるけど・・
要は無駄にコストを掛けないから片側ってのが存在する。
( ´,_ゝ`)プッ
別に贅沢にZZでも良いけど値段が上がるだけで、無駄に蓄熱したり
メタルシールをゴムシールに替えると溶けるかも知れないので
あんまり意味が無かったり、蛇足だったりする。
前のサイズ数字は絶対100%同じじゃ無いとサイズ的に入らないけど、
後半のシール表記は「出来るだけ合わせた方が無難」って感じ。
・
なので、608と言うサイズだけ見れば、全国各社どのメーカーでも
内径8mm外径22mm厚みが7mmで面取りが0・3mmです。
この手の工具や機械に一番使われてる一般的なサイズですね。
β(□-□ ) フムフム
・
因みに608って言う数字がそのままサイズ表記では無いよ?
ベアリングと一口に言っても横向きタテ向きなど色々あるので
先頭の6はベアリングの種類、一般的な深溝玉軸受けタイプの意。
次の0は直径系列番号で内径と外径の比率の意で、パっ!と
見た目で、この形状の丸いベアリングは「60・・・」から始まると
思って間違いない。
ただ数字そのものがサイズ数値では無いのでサイズ表を見ないと
直ぐには直径や内径のサイズは判んない感じです。
┐(´д`)┌アマーイ
しかし、ベアリングそのものが製品精度の高いモノなので
刻印が見えなくてもノギスで正確に測れば、実測から
同じサイズ=品番特定も出来ます。(≧∇≦)b
んで・・・今度は肝心の前側。恐らく芯振りの症状の
大半は、ココのベアリングの偏摩耗の可能性が高い。
コレットチャックで刃を装備して高速回転してモノを
削って行く側ですからね。痛むのは当然。
コッチは本体ケースの裏側のプレートの中に挿入
されてるので、外れ防止プレートを外すだけ。
コッチは6000番台で大きいベアリング。
OEMの片面系接触ゴムシール「6002DW」で
NSK製ですね。
コチラも一桁大きい6000番台の定番サイズ。
6002なので内径15mmで外径32mm、厚み9mmは
どのメーカーでも共通サイズ。
高速カッターや丸鋸、大抵の電動工具のモーター軸受けに
使われる「シュイィーン」って回る電動工具の定番サイズです。
コレはマキタや日立にも多いし、自転車やスクーターにも使われてます。
・
またまた末尾がDWなんて市販規格に無いですが、両面シールの
DDW(軽接触両面ゴムシール)やDDU(接触型両面ゴムシール)
などでも大した差は無いので流用出来ますね。
・
つ~訳で、今度、適合する新品ベアリングをモノタロウ辺りで
発注しようっと♪(≧∇≦)bイェイ
・
つまり、回転する系はベアリングが痛みやすく→壊れるなら
先ずココからで→必ず交換できる構造になってるので→
同じ規格の新品ベアリングと交換するだけの事です。
β(□-□ ) フムフム
メンテナンスと言うか回転する機械系はベアリング交換が
自分で出来ると、随分長持ちしますし本来の性能を長く発揮できます。
・
釣りのリールや自転車に限らず、掃除機も洗濯機もバイクも
自動車や電車、風力発電に至るまで。
ヽ( ´ ▽ ` )ノスンバラスィ♪
自転車で言えば、前後車輪の軸。それからハンドルを左右に切る
軸の上下。ペダルがクルクル回るトコロの軸。
少なくとも6個以上は付いてる。( ̄Д ̄;)ソッカァ・・
換気扇や冷蔵庫やエアコンのファンやモーター軸にも。
フィーンって回るモーターが付いてれば、ほぼ確実に入ってます。
機械モノや自動車だったら50~100個を超える場合も。
・
玄関ドアやパっと見、回転しなさそうなモノまで含めて、世の中の
ありとあらゆる製品に使われて、ココの精度が良いから日本製品の
高品質の要とも言えます。日本が世界に負けてない数少ない分野。
ヽ( ´ ▽ ` )ノスンバラスィ!
逆に言うと、芯が振っても・・・・
修理もどーする事も出来ずに無理矢理に誤魔化して使ってると、
その内にベアリングが焼き付いたりシャフトが曲がったり、
モーターが異常発熱したりと、最終的にぶっ壊れちゃう。
┐(´д`)┌
メーカー修理に出すのも良いけど、自分で出来るなら自分で
すれば良いし、また一つ工具の構造が判って扱いが良くなる。
メーカー修理は有償で高価って声も多いけど・・・・
私に修理を持って来て修理させるなら、そりゃあメーカー修理代
と同等くらい頂かないと割が合わないです。自分で出来る人は
全員同じ事を思う筈。
┐(´д`)┌ヤレヤレ
メカに無知なまま自分の手は汚さずに、面倒な部分を
「メーカー(他人)にやらせる」んですから、当たり前。
ベアリングが数百円でも故障個所の特定、本体の分解&
ベアリングの引き抜き&圧入&試運転&その他のチェック
まで・・お姫様並みに「他人に金で代わりにやらせる」んだからね。
・
ケチ臭いと言うか、原価だけ見て工程やノウハウを無視しちゃってる。
やらない&知らないから、どれだけ面倒な作業なのか?判んない。
「なんでも直せちゃうのね♪(* ´艸`)」って甘えてくる人も多いけど
たぶん・・・本当に自分で学んで、自分で出来るようになれば判る。
メーカー修理代くらいでは、気軽にハイハイと承りたいとは思わない筈。
┐(´д`)┌ソーイウコト
自動車の整備と同じで、私が自分で出来る事でも他人に依頼する時は
ちゃんと費用を払います。それが当たり前。(≧∇≦)bニャハハ
しかし・・・リョービの東南アジア製の安価品とて
モーターの重心バランス取りまでしてあるねぇ?
こー言うのをしてるか?してないか?見かけ&表示で
中華製だの国産だから安心だの・・・ウワベでは無く。ね?
(´~`ヾ)タハハ
価格の割に良いベアリングを採用してたり、単体個別の
バランス取りまでしてるし、あれだけ酷使しても3台とも
大した故障も無く使えてんだから、1万円前後なら良品ですね♪
ヽ( ´ ▽ ` )ノソーイウコト