日別アーカイブ: 2022年12月22日

リハビリの段階

リハビリの話の前に・・・

少し西洋医学的と言うか、現在の日本の病院の仕組みを

説明しておきますと・・・・

脳梗塞の処置と言うのは、先の血栓を溶かす投薬と、

更に血栓が出来にくいようにする血小板阻害薬を投薬。

(´・ω`・)エッ?

後は経過を見る程度で、例えば、具体的に詰まった血栓を

取り除いて血管を通すような脳外科的な手術は(時間的に

間に合わないので)無いです。

言い方は悪いが、一刻を争う脳出血とは違い、投薬して

後は運任せと言うか、そのまま経過を見守る感じなの。

っで、脳細胞のダメージの位置や範囲で後遺症の度合いが

決まる。

その後は、とにかく再発防止に注力。考えたくは無いが

右脳詰まって、左脳も詰まれば植物状態になっちゃうし

脳梗塞の後で脳溢血を併発する可能性もあります。

退院しても運悪くまた脳梗塞を再発もありうるからね。

( ̄~ ̄;)ウムム

また後記するけど、脳卒中と高血圧の因果関係や予防に

ついても、かなり思い込みと言うか相違があるので、

コレはまた別の時に書きます。

っで、発症から投薬&経過観察数日を経て・・・・

その後はリハビリに移行・・・ってカタチになる。

β(□-□ ) フムフム

発症直後から(無意識に感覚が覚えている段階で)出来る限り

脳神経回路を新しく形成して(指令的に)バイパスさせる事に

注力した術後2週間以内の「急性期リハビリ」と、

それ以降、筋力と反復練習で日常生活が出来る程度に

回復させる「回復期リハビリ」があって・・

私が緊急搬送された市民病院は「急性期リハビリ」で

2週間後に「回復期リハビリ」のある紀和病院(民間)に

即日転院と言う形になった。

β(□-□ ) フムフム

日本の病院では回復期リハビリは継続入院でなければならず、

一度退院してからリハビリ入院は出来ない仕組み。

年末の急遽だったので、本当は1~2日でも帰宅出来れば

良かったんだけど、コロナの影響もあって帰宅も出来す

そのまま転院です。

モチロン、コロナ影響でお見舞いや親族の面会も無し。

転院&回復リハビリに移行継続は、ほぼ選択権無しです。

そして、リハビリの期間と言うか「ここまで」と言うのは

あって無いようなもので、言ってしまえは私が「ここまでで

十分。日常生活が送れる」っと言えば、ソコがゴールで退院。

中には保険も効くし、シッカリ静養してちゃんとリハビリして・・・

っと尤もらしいw社交辞令を言う人も居ますが、

ぶっちゃけリハビリは最初の2週間で感覚が残っている内に

いかに早く基礎的動作を身体と脳に叩き込めるか?で

チンタラしてると、ドンドン関連する動作指令を忘れてしまう。

人間1週間も歩かないと・・・・・・歩き方を忘れます。

普段は意識せずとも足が勝手に歩きますが、その指令回路が

無くなりリセットされたのと同じなので・・

「あれ?先ず足を踏み出すのってどうやってっけ?その時の

地面に付ける足の裏は踵から?つま先だっけ?」

ってなもんで、動作、各関節、角度やタイミングとかまで

一発で無意識に再現って出来ないの。

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

実際、歩いたり人の動作って複雑で理に適ってるし、何気ない

動き・しぐさって、本当はもの凄く高精度で複雑だったりするの。

”`ィ (゚д゚)/

つまり、50歳=50年掛けて覚えて来た動作指令を失ったのに、

ゆっくりジックリ自分のペースで・・・なんて言ってられない。

急性期のリハビリ先生達も、本音で言えば、最初の2週間でほぼ

リハビリで克服できる後遺症の度合いは決まるとの事。

(っ´∀`c)モゴモゴ

だから、何となく、おぼろげながらでも、それとなく・・・

覚えてる間に慣れておかないと。

焦ってもダメだけど時間的余裕は、あんまりない。

入院保険も湯水のように永遠では無いし、お勤めなら良いけど

自営業は休めば、有給の無いので、単に収入が減る。

身体が完調になっても半年も休んで断り続ければ倒産します。

Σ( ̄ロ ̄lll)ソッカァ・・

シッカリとは言っても、半年リハビリしたとしても、ありとあらゆる

動作全てを完全に回復はしない。キリがない話。

リハビリは量より質。

っで、その動作をする筋肉への指令、チカラの加減やスピードや

バランス感覚、しぐさ、角度、チカラの抜き具合・・・・・

ソレってホントに「モノを覚える」「コツを掴んで習得する」

のと全く同じ。

例えば、今の私は定規でスーッと長い直線を引くのは(以前は

得意だったが、リセットされたのと同じなので)不器用な人が

ぎこちなくヨロヨロと線を引くよりも、下手です。

β(□-□ ) フムフム

つまり、この状態。

「以前出来てた失われた機能を取り戻す」のと・・・

「生まれて初めてで回数が少なく、まだ慣れていない動作、しぐさ」

を「コツを掴んで上手く動作するように訓練する」リハビリって、

全く同じなの。

つまり、元が熟練度10の動作か0にリセットされ

再び10か?少なくとも7~8以上に取り戻そうとするのと、

もともと「私は苦手・・」として、その動作を嫌い避け続けて

熟練度が1~2とか極端に低いのが「運動神経が低い」とか

「不器用」「どんくさい」「ドジ」って同じだと捉えられる。

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

つまり「努力不足で避け続けた結果、熟練度が低いまま」なだけで

先天的疾患でも何でもない。一言で言うと「怠け者」って事ね。

(ノД`)・゜・。イヤーン

責めたいのでは無くて、単に絶対的な回数が少ないので・・・・

成功体験もコツも掴んで無いだけとも言える。

ナカナカ凄い仮説だけど、ドジで不器用な人はもっとハードルを下げ

リハビリを受ければ全員、不器用では無くなる。っと思うの。

同じくリハビリを「おっかしいなぁ?前は出来てたんだけど・・」

復旧的な考えは捨て、脳細胞が壊死しリセットされてるんだから

イチから最も効率的に動作をごく短期間で学び直す。っと思えば

もの凄く人間工学に基づいた動作を修得できる。

正直、今はその実証の為、っと言うのがリハビリに精力的に

取り組んでるモチベーションだったりします。

(* ´艸`)